茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

40代の運動神経がない人のダイエット

 もう50歳がちらちら見えているお年頃だが、人生ではじめてダイエット的なものがまともに進行中であるので、その途中経過を記しておく。
 私は若い頃は、数字的には初音ミクだった。だからいまは、そこから10kg近く太っている。それでも痩せてるじゃないかと思う人もいるかもしれないが、おそらくどんな数字だろうと、若い時から10kg以上太っているのは、健康診断的には良くないのだ。
 30歳あたりから太り始め、ずるずる少しずつ太り続け、そして最近は、冬を越えるたびに、1kg近く太っているようなことになってきて、あせっていた。あせって色々やろうとしていたが、あまりうまくいかなかった。
 数年前からスロトレをはじめ、少しは体に力をいれる感覚がわかってきたが、(最初はスクワット10回もできなかったから)体重は増え続ける。


 それが劇的変化を遂げたのは、家族の健康診断の結果及び多少のいろいろの変化のせいである。なにはともあれ、世帯を同じくする人が、ダイエットするわ、ということになったのだ。これは効果てきめんだった。劇的変化である。


 参考にしている書籍

  • 石井直方さんのスロトレの本
  • 除脂肪の本(かかりつけの内科医のおすすめ)
  • コレステロールを下げる料理本(びっくりするくらいカロリーが少なくて、レシピが簡単、ただしその通りにやるとメインの材料費がちょっと高い)


 これらの本を読んで実行すれば、あなたも痩せる!、というわけではないところは、よくわかる。とりあえずてっとりばやくなんか情報よこせや、という人のためにいうならば

「脂質をとりすぎず、ごはんをたべ、洋菓子を和菓子にして、筋トレしろ」

である。これはおそらくたぶん全年齢にいえることなのだが、だが、程度や強度がとにかく個人差が大きい。そこが難しい。だから、これといった万能の答えがないから、ずっと儲かる業界なのだが。


筋トレ

  • スクワット
  • パームプッシュ
  • プランク
  • 背中の筋肉(できれば)

 筋トレは、まずスクワット。きんに君の動画がとてもいい。運動が苦手な人は、これをやるのも当然、無理である。だが、最初は3回だけ、とか、5回だけ、とか、すっごく回数を減らしてやるのだ。それでいいのだ。
 そして私が発見したのは、「筋肉がなさすぎると、腕立て伏せは永遠にできない」である。スロトレにも、膝をついて台をおいての、腕立て伏せがあるが、台は「ない」のだ。体重をかけてすべらない、置き場所がある台は「存在しない」。(うちは狭い。広い家の人はちゃんと買え)だから負荷を下げられない。何をするかというと「パームプッシュ」だ。これをはじめて劇的に改善しはじめた。これをやればやがて、腕立て伏せへの糸口がつかめる。
 そして時代は腹筋ではなくプランクだ。最初は3秒や5秒でもかまわない。最初は力の入れ方がわからないから、やっているうちに長くなっていくし、力をいれられるようになる。


 スクワット、パームプッシュ、プランク、などのやり方は、ネットを探せばいろいろでてくる。だいたい言ってることは同じだが、違うのもある。どれが完全に正しいとかもないと思う。(致命的な間違いはあるかもしれないが、いま検索してでてくるのは、そんなにひどくないと思う)
 しかし、その強度や回数などは、ものすごく個人差がある。運動嫌いな中高年は、とにかくそれらを低レベルして始めるのがコツだ。若い人でも、運動苦手なら、ものすごいレベルをさげたところからはじめればいい。最初は3回、次は5回、と少しずつ増やしていく。30秒を3セット、とあれば、30秒のなかで最初は3回とか2回でもいいのだ。1回でも、3セットだから3回することになる。限られた回数しなければならない、のではなく、その回数ができる強度でやる、とうのがトレンド?ぽい。用心深いほどに低レベルからはじめるのは、すごく大事だ。
 これは若い時運動をしていた人でも、同じ話だ。やっていたからと、いきなり同じ調子でやって致命的な傷を負うのが、40代である。笑いごとにしていいのは、当事者の芸人だけだ。運動経験者も、1回、3回ぐらいからそろりそろりとはじめて、大丈夫なのを確認して回数を増やすのが、大人の分別であり、もはや治るのに時間がかかるケガをおわないための常識だ。おそらくはそういう人はすぐに回数が増やせるだろうけど。


 運動神経のない人は、力の入れ方がわからない。おそらく若い時、筋力がまだもう少しはあっただろうときも、力の入れ方がわからないから、できなかっただろう。腕立て伏せもずっと謎だった。パームプッシュをはじめたら、人生ではじめて、力をいれるところがわかってきた。すごい話だ。
 どの運動にしても、最初はすごく強度や回数は少なくていい。40代でも3回目ぐらいから、もう感覚が変わってくる。その3回目がやれない、というのは、それはもう、なるべく悲惨な老後を想像して怖くなって自分にはっぱをかけるしかない。


 背中の筋トレは、四十肩五十肩にきいている。これはよりいっそう個人差のある話であるが。柔軟とかストレッチとか、柔らかくしなければと思っていたが、それだけではダメだったらしい。
 筋トレすると、脂肪も柔らかくなってくるし。


 とか、なんとか、いってもね。
 こちとら素人だし、目に見える数値的な結果はでていないし(太らなくなっているというのは個人的には大きいのだが)


 ところでなぜ外へ行かないか、ウォーキングやジョギングをしないのかというと、少し前まではマスクが必要だし、面倒臭いし気が滅入るし、季節による妨害が多すぎるからだ。だから歩行量が少ないのはちょっと不安だが、以前より駅の階段をのぼるのは楽になってきている。
 また、猫背も改善してきている。猫背は筋トレをしないと治らない。大胸筋とか腹筋とか背筋とか、ぜんぶそこそこないと、猫背になってしまうのだ。ムキムキなひとは猫背になるひともいるが、そこはよくわからん。素人範囲では、筋肉がなさすぎると姿勢は保てないし、姿勢がいい人は筋肉を保っているともいえる。どっちが先かわからない。


 思うに、若い時に運動をやっていた人と、体育の授業など呪われてしまえという人と、どちらのほうが筋トレができるとか、体がつくれるかというのは、歳をとると関係ない。関係ないといっちゃう。だから、いま、はじめよう。投資や園芸と同じで、始めたからといってすぐに成果はでないし、結局は生活習慣なので、少しずつ身につけるしかない。筋トレもぜんぜんできない人は、本に書いてある通りにやっていると思ってもできていないし、金をだしてジムに通ったからといっても、そこで指導してくれる人が自分に適切な指導をしてくれる確率は高くない。世の中、仕事ができる人の割合は、どこの業界でも決まっているし、もともと体が動かせる人は、ぜんぜんできない人の気持ちや体の状態を、「知らない、わからない、(知ろうとしない)」のである(体育会系に対する超弩級の偏見)。中高年など、豪遊FIREできるくらいの富裕層でなければ無理だろう。だから自分でやらなければ変われない。