茶ぶろぐ

40代のライフスタイル@TOKYOブログ

サンシャイン池崎の24時間生配信のかんそう

【50万人感謝の生配信】24時間池崎〜イエイは喉を潰す〜 第一章 - YouTube


 動画は三章に分かれている。


 この土日は、だらだらこれをながしていた。深夜早朝の部分はまだみていないが、昼間はけっきょく流し見していた。終わらない自己紹介、岩井さんを招いての火おこし、深夜早朝、NGなしなのカナダ人大河俳優カイルさんとのポップコーン、そして10時間はまさかの再びの「ジャスティス一万回」、その合間に入るリバイバルネタ、唖然としたがまあまあみていた。


 その内容がどれだけどうなのかということは、ご覧になっていただいて、各人に判断していくくしかないのだが、ネタ以外「も」、面白かった。


 そもそも、どこでどうやって、どんな規模で、24時間Youtubeで生配信をするのか、である。前回のジャスティス一万回は、どこかの田舎で、農家の敷地をかりたようなところで行われていたが、こんかいも似た雰囲気だった。
 千葉のどこからしい。こんどは農家というより別荘のようで(前回も別荘だったかもしれない)、一通りのものがそろった、緑豊かな場所である。そこで、複数台のカメラがあり照明があり、随時画面にテロップも入る、タイミングによっては、ほんとうにテレビのようである。
 テレビと違うのは、企画や場面が切り替わるところ、休憩時間だ。簡単にいえば、舞台裏をそのまま流している。出演者である池崎さんも、スタッフへのお願いや質問をふつうにするし、スタッフさんもふつうに声がけをする。
 ずーっとだらだら流れているのである。
 段取りがざっくりなのは、池崎さんの性格であるとは思うが、行き当たりばったりな電話とか、無茶振りもある。そこで場繋ぎに、手伝いにきている後輩さんたちがでてくる。基本的は手伝いで、FAX風の視聴者からの応援のメッセージを読み上げたりするのだが、とにかくそれがぐだぐだだ。不思議なくらいあらかじめなにも準備してなかったのかな、であった。音声がぜんぜんひろえていない。それは後輩さんたちのせいではない。紹介コーナーは何度かあったが、それはぜんぜん改善しなかった。声など聞こえなくてよいというかんじなのだろうか、みているほうからすれば、しゃべる人がぐだぐだでも、視聴者のメッセージを紹介しているのだから、もう少し、という気持ちもあった。
 後輩さんたちはほんとうにぐだぐだである。芸人を目指している人たちであり、そういった仕事はメインではないだろう。しかし、視聴者からのメッセージを紹介するという短いコーナーだけで、池崎さんはぜんぜんえらいのだなとよくわかった。そのもっとハイレベルなのがイワーイさんなのは確かであるが。


 簡単にいえば、周囲に対する気配り目配りだ。めちゃくちゃにやっているようで、自分がどう見えるか、どう伝わるかをずっとチェックしているし、それは視聴者からのメッセージを紹介するときも同じだ。見せるものがちゃんと写っているか、確認しながら行っている。芸人はネタをやるものではあるが、そもそも、まず言葉や動作が、見ている人に伝わらなくてはいけない。信号が届かなくてはならない。舞台ならマイクがちゃんときこえているか、光が当たっているか、テレビなら、ちゃんと音があって、映るべきものが映っているか、ずっとチェックしている。自分を見てほしい、見てもらえる状態になっているか、伝えたいことがまじ音や視覚で伝わっているかを、気にしている。
 狩野英孝ちゃんのYouTubeもよくみるが、そういうことを確認しながらやっていることがわかるし、しょこたんにいたっては、ベテランなので息をするようにできてしまっているところはある。いずれもクセがあるが。後輩芸人さんたちと比べたら、すごい差である。
 手伝いにきている後輩さんたちが、いあそういうことができていないのは、別にかまわない。その練習をするために、そこにいるからだ。多分彼らは、決まった段取りのネタなどはある程度はできるのだと思われる。それ以外のことをどれくらいできるようになるかが、「仕事」としてお笑い芸人をできるかどうかの話になるのかもしれない。


 そりゃ、ぶっちぎりに面白いネタがつくれる、やれる人なら、少々はそういう周辺のこと、職業ジャンルに関わらず求められることが多少甘くなるのかもしれないが、それでも「何を言っているかわからない」とか、「何をしているかわからない」のでは、評価以前の話になってしまう。「かくかくしかじかしかのバカバカしいことをしている」とシチュエーションなどははっきり伝わらなければ、何がふつうで何が逸脱しているのか、わからないのだ。


 池崎さんの相棒かビジネスパートナーか運命共同体のようなスタッフの北村さんは、ちょっと厳しめで怖いところがあるが、めちゃくちゃ仕事ができる人だなと今回もよくわかった。ちゃんとしゃべるし、伝わるようにしゃべるのはもちろん、少しずつ先をみつつ池崎さんにツッコミもいれ、配信中BANされるようなことや、熱中症などトラブルが起きないように気をつかっている。(ブレーカーおちたけど!)それを24時間も気をはっているのは、やばいレベルだなと思った。


 24時間のあと、池崎さんがどれくらいダメージを受けているのか、それは後日語られるかもしれないが。
 もし100万人を突破しても、24時間とか48時間生配信など、もう危ないことは無理してやらないでほしいのが、正直なところである。
 面白かったけど、ハラハラしてみるのがしんどいときもあった。時間がたつほどにだんだんしんどくなるコンテンツ。
 もしかして、いろいろ見計らって、決行したのかもしれない。池崎さんはもう40歳になるからだ。あんなに動いて騒いで24時間以上仮眠もせずに何かをするには、ぎりぎりのタイミングであったと思う。いや、ふつうはもうやったら全然ダメな年齢だ。まじでいきなり倒れちゃうよ。よくある話。


 もし登録者数が100万人突破したら、48時間生配信ではなく、連続興行をしてほしい。
 毎日(休演日はあり)、数日間、2〜3時間の生放送をする。48時間なら、24日間で。それはそれでめちゃくちゃ大変だと思うけど、芸人としてチャレンジしたいなら、そういう方面で、チャレンジしてみてほしい。ハイパーブラック現場はよくない。
 毎日ちゃんと食べて寝つつ、空前絶後サンシャイン池崎ギャラクシアンショー! をするのである。


 なぜこういう発想かというと、ミュージシャンの極みはラスベガスで連続公演、だと思うので。そういうのを想像してみました。芸人さんの極みは、どういうスタイルなんだろうねえ。


 YouTubeは「見てほしい」の人たちにいろんな可能性を広げる。テレビではカバーしきれないいろんなものを生み出す。儲ける儲けない関係なく、まだまだ可能性をもった世界だ。
 自分の芸を見てほしい、自分を見てほしい、特別な日の思い出も、ありふれた生活を見てほしい、一日を15分に圧縮しても記録に残して起きたい、あるいは、数時間ライブで見てほしい、数人のお友達や身内に、あるいは、数百人、数千人の人たちに。


 それらを見ている者、見ている時間はなんなんじゃい?ということになるが。いろんな基準で選択をするのだろうよ。


 #二十四時間池崎 は、こんなの誰がみてるんだろう〜、と思いながらだらだらみていた。笑いは思わぬ瞬間に思わぬ形で炸裂する。