茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

『存在の耐えられない軽さ』を読んだ

『存在の耐えられない軽さ』(l'Insoutenable légèreté de l'être )
1984年、ミラン・クンデラ
訳 西永良成

 
 読んだ理由

  • 図書館が新しくなった
  • タイトルが有名で、多分映画になっていて、知っていた
  • どんな話か気になってた
  • 図書館で誰も読んだ痕跡がなかった
  • 最初を読み始めたらすごく読みやすくて面白かった


 長くて頭を起こしながら読むのはちょっと大変だったけど、すごく面白かった。信じられないほど面白い小説だった。こういう小説がちゃんとあるんだ、と思った。
 すんごい怖いところもいっぱいでてくるのだが、その怖さが圧倒的だった。いまの日本の変な世の中の動きをみていると、他人事ではないのも怖さに拍車がかかる。子供の頃とはいえ、80年代にこんなめちゃくちゃなことが起きていたのがガチやべえ、いまもほぼほぼ全然知らない自分もマジやべえ、です。
 解説もいちおう一気読み。面白いと思っていた点について説明があって、なーるーほーどー、と思った。
 面白いのに読むのが大変なのは、さすがにエンタメ小説とはいえないからだけど、解説にあるとおり、さまざまな工夫があって、そういう点も読むことを牽引してくれる。


 迷っている人がいるなら、超おすすめだ。本当は買えたらいいんだろうけど、そんなこといってたら読める本が増えないので、見かけたら買うか借りて読もう!!
 読み進めるほどに、大どんでん返しなどないのに、え?え?え?となり、読むのをやめられなくなるよ。