茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

グッド・オーメンズが面白くてたまらない個人的な理由

 グッド・オーメンズが3話からなかなか先に進まない。
 3話の前半はちょっと特殊で、進んでしまうプロセスが示されているのだが、何回でもくり返し観ることができてしまうため、なかなか進まない。

 なぜこんなに面白くてたまらないのか、理由を考えてみる。

  • クリスチャンではないが、カトリックの幼稚園にいったので、聖書の有名なイベントはなんとなく刷り込まれ
  • 世界史選択だった
  • 銀河ヒッチハイクガイドが好き
  • なんとなくイギリス好き
    • ホームズさんとか、SHERLOCKとか
    • 指輪物語とか
    • シェイクスピアを何冊か読んでいる。かつて来日したRSCを全然わからないまま観に行ったりした(若かった)
  • ボヘミアンラプソディーを観た
  • ベルサイユのバラも好き、二都物語も読んだ(??)
  • かつて魔天道ソナタというマンガをよんでいた(???)

 だから3話の前半が面白くてたまらないのかな、と。ぜんぶネタがわかるわけじゃないけど、わかるところが多い。ネタがわかるひとほど面白い、まではいくようななのかわからないけど。

 聖書に関するネタがいちばん刺さるっちゃ刺さる。あ、こういうのやっていいんだ!的な、ずっと前から知っているのに新鮮な驚き。

 天使と悪魔がそれぞれ組織っぽいおかしさとか、本来は相容れないはずの存在どうしが、なぜかつるんでいるとか、皮肉とか、萌え要素は、そういう歴史的ネタとは別の良さで、猛烈に良い。だから知らなくても面白くて、人気がでているのだろう。ビジュアルが懲りまくっているから、時代の変化をみるだけでも、勉強になる。知らない分からない点について、だんだん「あれはそうだったのか!」と謎の解ける瞬間がこれからたくさんあるのだと思うだけでも楽しい。

 素養とか教養とかいう言い方は難しいのだけど、よいエンタメ作品は、知っている人も面白くて、知らない人には多くのきっかけを与え、かつそういうのを置いといてもツボにくるものだ。グッド・オーメンズはそれをぎちぎちに満たして、満たしすぎだ、贅沢だ!! かつ吹替も出来すぎなので、近来まれに見る、まさに神がかっている作品なのだ。

グッド・オーメンズ が楽しい

 予想、期待を上回って楽しい。まだ一話しかみていない。3回半くらいみた。おおむね吹替、字幕流し見。

 最初はめちゃくちゃかぶりつき。吹替で台詞の量が多くて、途中中断して休憩した。情報量が多すぎる! たるんだ頭には高負荷。50分から60分弱の、全6話。Amazonプライムの、オリジナル作品なのに、のくせに?、とにかく豪華で、4K版もある。吹替も恐ろしく豪華。

 ストーリーは、天使と悪魔が、世界の終わりを阻止するためにわちゃわちゃする、らしいのだが、一話はまだ世界の終わり…??も始まっていない。

 だが、天使と悪魔は始まっている。役者さん豪華、映像も豪華。ものすごい資金力を感じる。吹替も同様に。

 イギリスのペラペラしゃべるドラマは、洗練された吹替がなければ、どうしようもない。この作品も字幕は何分の一か!なので、吹替は作品の内容を伝えるうえで、とてもだいじ。吹替をみて、字幕も流してるけど、とてもじゃないが少なすぎて面白さが4分の一ぐらいになる。しょうがない。

 

 めちゃくちゃ面白いけど、癖のある作品だ。興味関心がない人に、アメリカの洋ドラしか見てない人は、なにがなんだかさっぱりかもしれない。むしろ、アニメやまんが、fgoとかスマホのゲームが好きな人に、めちゃくちゃおすすめしたい。

 天使の翼、一度は通る道ですよ。

 そして悪魔にはまったら、Huluでドクター・フーを見よう、吹替版を配信してとお願いしよう!

 

 

書くことめも

 ひさしぶりに二千文字ぐらいかいた。書こう書きたいと思うと、ダメになるやつらしい。かっこつけたいんだろう。ツイッターやここはこんなに気軽にけろけろ書くのに。

 

 カクヨムにのせてる書き直しをずっとしている。もともとある賞に応募したけど、まぁ当然どうにもならなくて。終わりのほうがやっつけだったので、そこを書き直して、ほかのところも直す足す。

 やっつけになったけど、本質的には変わらないなという結論に達した。小説のなかだからって、心の白黒はつかない。起こしてしまった行動はひとつだけど、それの説明がスパっとできるなら、小説は要らないじゃんね。

 

『ここはグリーン・ウッド』とかについて

 とつぜんの舞台化の話題で、そわそわする界隈。
 ガチのリアルタイム読者としては、なんだかもう、すげえな、の一言に尽きる。アニメだってすごいのに。
 グリーン・ウッドといえば
「最初は『ガラスの仮面』の穴埋めではじまった短期3回の連載だった」
 である。のちに本連載となり、あんなに人気がでた。このころは花ゆめでちょいちょいあった話だ。誰か落とす、代打で短期の連載、当たれば長期の連載。よくできてる。面白いから3回で終わるの惜しいなと思ったら続いた。

 グリーン・ウッドは、全体では、とくにこれといったストーリーがない、男子高校生たちの、男子寮をいちおう舞台にした、わりかしなんでもありの、コメディマンガである。エピソードはいろいろあるが、どれもちゃんと完結するので、とても良い。じんわりこころをついてくるのは、登場人物たちのなにげない台詞だ。お涙頂戴とは無縁で、ものすごくさりげなく、しかし、苦さや甘さや寂しさもともなうような、心にじんわりやさしい感触も残る話もある。

 自分は田舎のこどもだったので、CDは一枚は買った気がするけど、アニメ化を知らなかったし、CDの印象もあまり覚えていない。あとになって、30年後ぐらいに、そのキャストの豪華さにきゃーきゃーいうわけだ。

 少し前に行われた、那須雪絵さんの原画展では、グリーン・ウッドの原画をたくさんみることができた。美しい、胸がときめくばかりの、カラー原稿。思っていたより小さく、そして保存状態が微妙!!なのも多くて、驚いた。時を経ても、ほんものの美しさは記憶のなかより鮮やかで、めちゃくちゃテンションあがった。
 那須雪絵さんは他にも傑作だらけ。フラワー=デストイヤーも、魔法使いの娘も楽しいすごい。仔猫ちゃんもバイブル。最新作 八百夜 はもうどこまでいくんだこのひとは! な次元な。もっと評価されてもよいと思う漫画家さんの一人だけど、熱心なファンはきっとたくさんいるんだろうよ…。




ここはグリーン・ウッド (第1巻) (白泉社文庫)
那州 雪絵
白泉社
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魔法使いの娘(1) (ウィングス・コミックス)
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八百夜(1) (ウィングス・コミックス)
那州 雪絵
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バズワードを叫べ

 ツイッターで、大きな事件や、診断系のバズワードをのきなみスパム認定し、ジャニーズもFGOも、ときどき面倒臭くなってスパムにしてしまうと、いったいなにが残ってんだろう、となる。自分のタイムラインは、そんなこと、ぜんぜん関係ない人が多くて、しかし世捨て人ではない。それなりに言及している。

 バズるようなワードをいれて、社会的正義を叫んでも、スパムみたいなもんなのである。自分が憤って、自分がイライラするだけ。なあんんんの問題解決にもならない。

 なんて、いや、バズってこそ、SNSでしょう? いやいや、そーいうこといって、10年ぐらい、なにも変わっていない、日本は特に。

 おとなしく伝統的日記文学的な使い方のほうが、長期的に想いは重なり、連なり、意識を変えていく。

 憤るなら、まずは、流行る言葉を避ける勇気を。そこに乗るとき、なにかを捨ててないならいいんだけど。わたしはしょっちゅう捨てている。