茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

仔猫はべつの生き物

 この気の狂った暑さのピークのピークのピークに、東京から行くのにほぼ最も遠い国内にほど近いところに、帰省した。義実家には、いま、子猫がいる。


 仔猫は本当に子猫で、この世に出現して、2〜3ヶ月らしい。
 手のひらにはのらないが、慣れた大人の手なら、片手でお腹をつかんでひょいと運べるくらい。だっこをしても、軽くて、暖かくても、暑くならない。


 仔猫を最初にさわって驚いたのは、その肉や脂肪のなさ、皮の薄さだ。頭や背中にふれると、もう骨にゴツ、みたいな感じ。こんな生き物がおるんかい!、である。
 ものすごく元気な仔猫で、ゲージからだすと、室内をびゅんびゅんひとりでも遊びまくる。箱を置いたら、つっこむ、ぐるぐるまわす、乗る、つぶす。人間が相手をしても遊びまくる。ぜんぜん飽きない。なかなか電池切れにならない。ぼんやり椅子に座っていると、足にがじがじと遊んでくる。なんでか靴下とか足首をかじかじしてくる。がっつりはかまれないが、細い爪と歯でチクチク痛い。足にじゃれてくると、おいおいお〜い、と引き剥がす。
 遊びまくるが、抱っこもさしてくれる。両手でつかんで足をもって、懐にかかえると、暴れもせず、抱っこをさせてくれる。頭を腕にのせて、じーと周りをみる。しばらくするとすぐもぞもぞするけど、抱っこしてるわ、を体験できるくらいは抱っこできる。


 そんなわけで、仔猫で遊びまくり、人生初の、ネコを抱っこ、仔猫を抱っこもできた。わけだが。


 期待したり予想したネコ体験ではなかったのが、衝撃だった。肉がない。視覚的ふわふわ感はすごいが、持ったときは危うい。フラジール、壊れ物。あったかくて毛はあるが、ゴツゴツしている。
 顔も全身もかわいらしく、全身かわいいのかたまりだ。
 はじめて、仔猫や子犬の写真とかカレンダーの需要がほんの少しだけわかった。昔からそういうのが苦手で嫌いだったのだが、「かわいい〜〜!!!」というニーズが少しわかった。実際に可愛い。でもそういうグッズばかりを好むとのは、やっぱり苦手かもな。ネコ全般ならわかるけど。


 仔猫はネコではない。ちがうわこれ。ちがう生き物だわ。
 次に会うときは、完全に大人になっているだろう。まだ若いとは思うけど。そのときはもう相手にしてもらえないかもしれない。まあしょうがない。前のやくざなネコみたいに「シャーーー!!」とか言われませんように。