茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

3人のジェーン・スー

 3人のジェーン・スーがいる。


 一人目かつメインのそれは、ラジオパーソナリティでエッセイストだ。月から木のラジオの帯番組をやっていて、話題になる本も書いているエッセイスト。いちおうそうなのだが(書店で本もみた)それでも長い間、この人は何者なのだろうかと謎だった。エッセイストでラジオでしゃべる人になるのだろうか、エッセイストも本業ではないのだろうか。


 二人目は、podcastでしゃべるジェーン・スーだ。ラジオ番組から関連した音楽に関する番組で、非常に面白い。番組のメインは高橋芳朗さんで、スーさんは主に聞き役かなと思っていた。そしたら、すごく音楽に詳しくて、ラジオ番組より、なんかシュッとしてかっこいい。ラジオの帯番組は真昼の番組なので、そっちとくらべると、なんだかおしゃれなかんじだ。男性の、音楽関係の高橋芳朗さんが相方だから、ちょっとそういう感じになるのか? なぜこんなに音楽に詳しいのだろう、とますます謎は深まる。


 三人目は、こちらもpodcastの番組「OVER THE SUN」のジェーン・スーだ。こちらもラジオの帯番組から誕生したようなものだ。この番組は、相方の堀井美香さんもだいぶおかしいのもあいまって、「中高年のまあまあ富裕層の女」がいろいろ炸裂している。下品といえば下品、赤裸々という言葉はあまり好きではないが、そういうのかもしれない。話は多岐に渡り学ぶところは多いし、同時に、ぜんぜん違う世界で生きており、共感できるとは言い難いとも思う。


 ラジオのMCはハブみたいなひとだから、本人はなんでもいいっちゃいいのだが。


 で、Wikipediaをはじめて読んだら、いろいろ謎は解けた。氷解した。
 同世代で同じ時間にずっと東京にいるけど、本当に住む世界が違う。そもそもは音楽業界の人だったのか。


 tbsラジオが、あんがい、東京のお金持ちに仕切られているのね……。まあ、ラジオ局だから当然ちゃ当然だが。ラジオは人脈でできるんだねえ。


 趣味なんてそもそもお金がないとできないから、音楽についてはぜんぜんかまわないんだけど。生活全般となるとすごく難しいね。OVER THE SUNが調子よくなっているのは、生活のラジオとどんどん乖離が生じていきそう。結局は元々はそっちの人だから、となるのだろうか。それが三人目のpodcastをきいているときのモヤモヤだ。でもそういう話題を全力でしゃべるのは、まあいいことだろうねとも思う。生活の生活ばかりの行き着いたところが、いまの覇気のないところだから。


 でも氷河期なのにバブルぽい理由はなんだかわかった気がする。悪いとかじゃなくて。なんだろう。ひがみ根性が強いとなにかと不便だ。