茶ぶろぐ

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CHEMISTRYのライブでみる夢まぼろし

 音楽のライブというのは、光やあれこれの演出がないクラシックでも、あれやこれやの夢幻が見えるものですが、


 え、みえない? みない?
 いやもう、みるでしょ。なんども、幾度も、いくたびも。


 今回のオーチャードホールでのCHEMISTRYのライブでのまぼろしは、新ネタが登場した。
 いままでいくたびもケミちゃんのライブでは、あれやこれやの幻をみているかのような、いやまあ、ぶっちゃけ実際にみえたかどうかというと、見えたような気がしたと言う話で、音楽やパフォーマンスに瞬間的に触発されて、ばばばっと脳裏にイメージが広がるようなかんじで、過去には主にキラキラお星様もとい無限にひろがる宇宙系が多いのですけど、今回は、とある曲では、


 万葉集かな?……


 と思った。
 まじで思った。
 万葉集を読んだときの感覚に似ていたのだ。
 読むと言うほど読んでいるわけではなく、ものすごい有名なやつしかしりませんけれど。万葉集は独特の音の響きがあって、日本語がとても美しく優しく温かくまろやかでたおやかに感じられるような歌が多くあるのだが、ケミストリーの歌が、まさにそれに似ていた。もっとビジュアル的にいうと、その歌のとき、空から茜色の紅葉した美しい葉と光がひらひらとゆっくりと落ちてくるように見えた。見えたような気がして、ま、万葉集万葉集って? えぇ?? と、自分で驚いてかつ軽く引いていた。それはそれほど美しく、どうしてもこの季節に聴きたい、ぜひ歌ってほしいと願っていた一曲であったではみなさん聞いてくださいフルコーラスで『almost in love』。


 名曲……


 アルバムは『fo(u)r』に収録。いまとなってはだいぶ昔の曲だけど、最初からいい曲だけど、歳をへるにつれて、超絶怒涛に良さが増している一曲である。どストレートの王道の王道、めちゃくちゃロマンティックな甘い歌詞で、言葉とメロディが大変美しくおそらく完璧にハマっており、そこに美しい日本語の美しい母音を響かせることができる、年々ますますそれがうまくなっている、濃すぎずひくところはひく大人の歌手になってますのケミストリーのふたりが、豊かな声量で歌うのである。


 無敵だ。無敵すぎる。


 これを期待通りのしっとりロマンティックな秋の恋、のように歌うだけではなく、いまはその上に、積極的ゴージャス感が加わってきて、よって、なお良いのである。たぶん最初のころはふたりとも若くて照れていた。いまは歌に関してはもう照れなんぞあるかの四十路イケメンデュオだ! ひゅーひゅー!!


 他にも琴線に触れまくりぃな曲は多々あり、いまの幻はなに?というような曲もあったが、「万葉集」というのは個人的におどろきもののきだったので、書き記しておきました。プロが「愛している」と歌うには、技術がいるのだ、それだけだ。



プロモーションは微妙だったけど、名曲ぞろい。nothingをはじめて聞いた時の衝撃はすごかった。久々にきいた Two As One は萌えに悶絶した。いまや最強の名曲といってよい『Wings Of Words』も。全体的にいまのほうがうまく断然うまく歌えている曲や、ライブで気持ちよく盛り上がれる曲も多いかもしれない。