茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

奥湯河原の加満田

 奥湯河原の河童の温泉。

  • 源泉掛け流しで客室内の風呂も温泉で加温のみ。
    • 貸し切り露天風呂が2つで順番取りなどは不要、行って空いていれば使える
    • 温泉にはスポーツタオルぐらいののタオルが積んであるし部屋にはバスタオルもある
  • 料理が美しくて美味しい
  • 部屋がやたら広い
  • 著名作家の缶詰始まりの宿(らしい)
  • 古い
  • 上り下りがすごく迷路ではないが細長い


 源泉掛け流しというのは一般的にとても価値があるようだが、「貸し切り露天風呂の予約が要らない」というのが、大好きである。貸し切り露天風呂があるのに予約が要るのはすごく面倒臭いから。タオルもいっぱいあるのがいい。料理は日常生活から完全に逸脱する美しさとおいしさである。脳天のどこかがパカーンと目覚める感じ。普段の生活では、どんなにがんばってもこんな美味しい和食は食べられない。部屋は嘘みたいに広い。初めて泊まったのは一番狭い部屋のはずだが、それでも落ち着かない、もてあますくらいだった。そわそわ。そんな広さいらないだろうと思うけど、散らかしてもいつでも寝転がれるのはすごい。畳最高。今回泊まった部屋は、天井が最高に美しかった。和風の幾何学模様。色もしびれる。


 現代的視点においての欠点は、やはりバリアフリーとは無縁のこと。登ったり降りたり登ったり降りたりである。部屋の中も何かと段差があって、慣れたころは帰る頃。
 作家とか愛人といくような宿なので(むかしのイメージ)、若い人は面白くないだろう。アラフォーでもひよっこ感やばい。でも行く。もう少し前ならまだ愛人の宿感があったかもしれないけど、いまはもうひなびた落ち着いた宿である。愛人をつれたお金持ちはやっぱり箱根に行くのかな?(妄想と偏見)
 行くけど、なぜかいつも、6月とか8月とか今回もほとんど夏の9月なので、温泉の神髄をおそらく体験していない。


 今回ラウンジにあった嵐山光三郎の本を読んで、やっと旅館のすごさがちょっと垣間みられた。いあはすべて古き良き話になってしまうけれど。小説家志望症候群としては憧れざるを得ない。だが自分がここにいたら、気持ち良くて寝てばかりだと思うが。


湯河原温泉 旅館|奥湯河原温泉 旅館 加満田

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四季を彩る源泉の宿 奥湯河原温泉 加満田 - 宿泊予約は<じゃらん
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 出会いは数年前の真夏のお盆。何故かJTBのカウンターでとってもらった。それ以降はwebから予約しているし、しかも直前お得プランばかりでなんだかすいません。
 当時は通年同じ値段。年末年始もお盆も休前日もずーっと同じ。ということは、お盆に泊まるのは一番得?ではないかと考え。いまは休前日などの料金設定ははっきり変わっている。以前は自動販売機もなかった気がするが、いまはサントリーさんがででーんとおりまして、一台のなかにプレモル500円も入っている。冷蔵庫のビールの中瓶は800円だったかな。たかいけど普通。
 近くにコンビニや店はない。買い出しは湯河原の駅のコンビニで。だがこういう旅館で、旅館のものは高いからコンビニで買い出ししてからいく、というのは、雰囲気が何か損なわれてしまうところはある。まあほどほどで。


 静かで散歩する緑しかなくて、水の流れる音がずっと聞こえて、ちなみに部屋にはベランダもあるので全体の広さは本当にすごくて、トイレはシャワートイレで、そういう、静かなまったりな温泉にいってみたい人は、一度勇気をだしてみるとよい。行ってしまえばそんなに怖くない


 旅館は奥湯河原の奥。旅館をでたらまた帰るだけ。だがバスで奥湯河原入り口から山を越えて箱根は芦ノ湖に行ける。すごいぐねんぐねんな道で、午前中に2本しかないけど。箱根に行くと、毎日お祭りだぜ!、みたいなにぎやかパワフルな世界だった。それはそれで楽しいかと。