茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

『スパロウズ』青春とはいつのことですか


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 CHEMISTRY×Da-iCE ”スパロウズ”の配信がはじまり、MVも公開されました。万歳万歳万歳。
 個人的には、とてもいい。イントロから五億点!、と声をあげまくりの、Da-iCEさんたちのうちお二人を招いてのスペシャルに相応しい超豪華特上CHEMISTRY!!な楽曲です。
 ティーザーで一見、一聴したところ、そのビジュアルの割には地味だな?、と率直なところ思ったんだが(あのビジュアルは派手だと思うのか? 思うのさ、とても華やかじゃないか)、とてもいい楽曲だ。
 シンプルなのに優しい重厚感とのびのびと伸長するような感覚があり、まさに、空に羽ばたいていくイメージが脳裏に広がります。


 二組の年齢差やキャリアについて考える。ケミちゃんは大ベテラン。Da-iCEの皆さんもちゃんとした大人でキャリアがある。間には10年ぐらい??の差がある。CHEMISTRYの二人は、いまの年齢や時代をどれほど想像しただろう。きっと思い描くことも困難だったかもしれない。普通の人だって、20代やアラサーから40代なんて想像するの無理だし!。Da-iCEのふたりは、ケミちゃんのような40代になるの?とか考えてみるかもしれないが、誰にも同じ道はないし、何かを思い描いたとしても、その通りになる保証はなにもない。


 世の中とにかく不穏だ。不景気とかインフレとか、戦争とか、すさまじい天災とか、今日の昼に何食べようとか。瑣末なことから、天を仰ぐ気にもならない規模のことも、すべて同時に起きる。そして人の寿命はさまざまだ。大往生を遂げるひともいれば、若いうちに急にこの世をさる人もいる。現代では70代でも「若い」に入ってしまうので、長寿社会ってなんなのか、と考ることしばしば。


『スパロウズ』は、青春の気配がする。歌い手たちはアラサーに四十路なので、一般的な青春、アオハル!みたいなものからは、遠く過ぎてしまっているはずだ。けれども、耳を傾けていると、青春という言葉がふわりと浮かび上がる。過ぎ去ったもの、いまここにともにあるもの、これから訪れるもの。すべてが、そこはかとない、心の揺らぎはあり続ける。
 最近は30代半ばから60代半ばまでは、あんがいそんなに違わないんじゃない、という感じがしてきている。ねえ、「青春」てなんなのよ、いつのなのさ。「不惑」なんてちゃんちゃらおかしいですよ。昔の人にとっては確かに人生の終末期の入り口だったかもしれない。たしかに40歳を超える時は、生と死の影を強く感じた。だが、同時に、ときめきや不安など、そういう青春のような感覚は、ずっとずっと消えないのである。
 それどころか、常に「青春!」しているわけじゃないので、おりおりに表れて心を揺さぶってくるそいつらは、よけいに「ウゥッ」と胸をしめつける。これがエモいってやつですかね。


 まあ、若い人たちには、頻度は減っても、青春みたいな感覚が生涯あるというのは多分本当だよ、というしかなく、広く同じ世代の人たちには、そんな心の揺らぎにCHEMISTRY×Da-iCEのステキな作品でリラックスするのはいかがでしょうかとオススメしたい。生きている限り、あんがい青春からは逃れられない。