茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

ダメ出しはわかるがどうしたらいいかわからない

 どこかの文学賞の下読みをやっているらしいひとのツイートが、有名な作家さんの引用リツイートリツイートでタイムラインにあらわれた。よみに行ったらすごい量だった。読んでいるうちに気が滅入ってきて、やめた。
 たぶん言っていることは、指摘は正しいのだろう。あれだけたくさん書けるということは、下読みというストレスフルな仕事をしていて、つっこみたいことが積み重なっているのだろう。
 しかし、あれこれ言われて、どうしたらいいのかわからない。じゃあ、どうしたらいいの。悪いのはわかる。多分書いている人もある程度は自覚していると思う。そうじゃなくて、どうしたらいいの? それがわかれば作家になれるの?、とバカっぽい疑問文が浮かぶ。


 気が滅入るので再度読みに行くのはやめておくのでうろ覚え。様式、フォーマット、手法??に対する指摘は、それはその方法それ自体を否定しているわけではないから、まあ要するに文章が下手すぎかつ話がありきたりすぎるのだろう。「おまえのはつまんねえよ」とはいえないから、いってしまうとただの素人なので、具体的にこれは変だよと指摘できるのは、仕事として読んでいる人だからプロだなと思ったり。(この文章が変)


 うまいひとはあるフォーマットにどっかりのっても面白いし、テレビドラマはそういうのがわりとわかりやすい。フォーマットや制限をふまえた上での工夫、ひかるセリフや場面は、ぐっと心を掴まれる。
 小説はというと、すごく難しい。テレビドラマやテレビみたいな映画の原作製造マシーンではないはずなのだが。活字になっている文章でも、とりあえず辻褄あっているからOKなレベルの文章は多い。だがそこへたどりつくのは容易ではない。ある程度かけていて、内容がエンタメとして「次どうなるだろう」と引っ張るつくりならば、商売になる。


 どういうつもりでたくさんツイートしたのか、どういうつもりでプロの作家はコメント付きでリツイートしたのか。
 考えてもどうしようもないことが、どよよんとひっかかっている。 


 読み物として面白いけど最後まで読んだかわからない。
創作の極意と掟 (講談社文庫) | 筒井康隆 | Amazon

 この手の書き方本はほんとにたくさん買ったけど、もうそれも疲れました。