日本の編み物業界もほとんど知らぬが、crochet業界ももっと謎が多い。そもそも伝統的なものの世界だから、技は合理化されていても、なぜそれそういう名前なのかについては、理由や由来が謎なものが多そうだ。
そのなかのひとつが、 Afghan アフガン。アフガンて…。辞書としては、アフガニスタン人、アフガニスタン語、アフガニスタン人の、なのだが、なぜかそこに「毛織りでカラフルな模様の掛布団」とか混ざってくる。いろんな画像をながめて、なんとなくまとめると、
- 掛け布団、ブランケット
- 編み物
- 模様がある
だいたい上記3つは当てはまるようである。カラフルかどうかはデザインによるが、模様は必ず入っている気がする。でも最低限アフガンと認識されるのは、最初のふたつで「編み物の掛け布団」かもしれない。でも掛け布団のイメージが日本人だともう少し厚さのある掛け布団を思い浮かべるかもしれない。アフガンは、編み物なのでそんなに分厚くないし、大きさは作る人の根性だと思うが、寝るときに本当に使うかどうかわからない。ちょっと昼寝とか赤ちゃんをくるんでおくとかそんな感じ。ベッドでは飾りで使うとか。
それでややこしいのは、「ブロックアフガン」「アフガンブロック」「アフガンスクエア」などがある。ブランケットは大物なので、はしから順々にあみあみしていくのではなく、四角い部品をつくってつないでいって大きくしていくような作り方が主流のようだ。たぶん、その模様の一つのかたまりという意味で「ブロック」とか「スクエア」などといっているのだと思う。でもそれだけを作る楽しみ方もあるようだし、でこぼこしていないなら、コップのコースター?、にしかみえないというか、生地と編み方によってはそういう使い方もできそうだ。
四角いものといえば、「グラニースクエア」というのもある。これもなんだか用途が不明。「ドイリー」は花瓶とか食卓を彩るのに一応用途があるが、糸の太さとか編み方によっては、グラニースクエアと見分けがつきにくかったりもする。グラニースクエアは確かにスクエアで、特徴はあるにはある。でもアフガンのブロックやスクエアとも、見分けがつきにくい。
たぶん欧米文化圏のひとは、それぞれ違いやニュアンスがわかるのだろう。だと思いたい。
あと、たぶん日本ほどまじめじゃなくて、「欧米」と地域もひろいので、それぞれの人が勝手にやっているところもある。ルールがあるわけではないから、好きにやっていいのだ。だから複雑な編み方には長い名前を付けるのではなく、その都度「〜〜クラスタ」とか適当な略号をつけて、編み方の先にそのかたまりの説明をしておく。だからオリジナルの編み方とか無限大である。だから
- ch チェーン くさりあみ
- sc 細編み?
- hdc 半分の長編み?
- dc 長編み?
- sl st 引き抜き編み
ぐらいわかってりゃいいんじゃねーかな。あとは説明してくれてるし、ぐぐれば親切サイトがわかりやすい図や動画で説明してくれている
意外とわからなかったのが
- yo 「yarn over」でなんのことはない「糸をかける」だけのこって
ずっとわからないのは、表と裏にあたるらしい Right Side と Wrong Side 。スターウォーズか? 違う。どっちが 表 Right なのか、それは未だにわからない。ふぁじい。