茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

TVアニメ『ポプテピピック』を最後までみたあとに

TVアニメ「ポプテピピック」公式サイト
http://hoshiiro.jp




 ぜんぶみた。内容にばらつきはあったけど、おもしろかった、楽しませてもらった。笑った。最終回をみたあと、なぜかぼんやりと不安な気持ちになった。


 これがアニメかどうかというと、アニメではあるとは思う。非常に声優さんに重心をおいた作品であるには違い。キャラクターの声は二セットだし、いろんな声優さんたちがうたった歌もたくさんあった。延べ人数は何人になるのだろう。


 簡単にいえば、こんなつくりのアニメは増えて欲しくないし、これだけにしてもらいたい。第2シーズンもあれば楽しみだけど、それはこれだけでいい。アニメはやっぱりいきいきと動いて欲しい。
 声優さんに偏りすぎて、もう絵が動かないアニメがどんどん増えたらどうしよう、という不安。


 漠然とした不安のもう一つは、本道はあるのか、ということ。ポプテピピックはいろんなパロディや何かもとになるものをひねったり皮肉ったようなギャグが多い。それは映画とか漫画とかアニメとか、他の創作作品だ。実在する人や団体のパロディもあったかもしれない。
「豪華ベテラン声優」が成立するのは、いままでの数々の元ととなる傑作名作があり、そこで大当たり役があるからだ。しかもそれが複数ある。だからこそ、その声優さんが作品にでる意味や価値がでてくる。
 その本道が、いまはどれくらい作られているのだろうか。いま作られているアニメのうちどれくらいが、十年、二十年、三十年たっても、強い印象を残すほどのキャラクターを生んでいるだろうか。
 そんなことは、あとになってふりかえってみないとわからないっちゃわからないのだけど。
 少し前の漫画のアニメ化や続編の話がおおくて、リメイクもちょこちょこあって、中年としてはうれしかったり複雑だったりするけれど、新しいアニメを作らなくていいの、と不安になるし、そんなリメイクもういらねえよと思うところもある。


 誠実であること、欲望に負けぬこと。
「生かすぞ」という作品がなければ「ころすぞ」で笑えない。


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