茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

お座敷遊びするコナンか浅見光彦か『劇場版 名探偵コナン 迷宮の十字路』

 Huluで懲りずに観ている劇場版コナンくんシリーズ。

『劇場版 名探偵コナン 迷宮の十字路』(2003年、107分)シリーズ7作目

 お座敷遊びをするコナン。もとい、コナン少年周辺の大人たち。いやいや浅見光彦かよ? なノリの映画。ストーリーや謎解きは、コナンくんの活躍がやや少ないことはさておき、まさにそれっぽいミステリーで普通なのだが、いかんせん「絵がひどい」。作画崩壊手抜きのまんが、というより、間合いが悪いし、「そりゃないだろ」という場面の描き方ががひどくて、CGが午後ローで放送されるB級ワニ映画なみにひどい。なんでCG使ったのかなぁ。

 終盤のアクションシーンがとくにひどい。そんなのそもそも現実でありえないよ的ツッコミは不要だ。アニメだもの。でもアニメとして成立するための、アングルとか、絵とか、見せるところ、見せないところ、そういうところが何も考えられていない。絵コンテ、演出、原画、動画、どこが悪いのだろう。中盤だれるシーンもあるし。

 やっぱりコナンと平次のやりとりが萌えない。平次と会話するときのコナンはかわいくない。どっちがどうという問題ではなく、萌えないのだ。二人で事件の謎を解くシーンが、もし高校生男子同士なら萌えたかもしれないが、おもしろくない。
 萌とかうぜぇよBLか?!、ではない。トリックがどうこうだけではミステリー小説はなりたたない。人間の描き方がおもしろく無ければ小説ではない。事件を追うバディというのは魅力的でなければ成立しない。コナンと平次はそれがない…。ゆゆしき問題だよワトソンくん。
 二人が似たタイプなんだよな。ライバルは似てはいけない。そもそもヒーローぽいキャラクタのバリエーション乏しいのかな? それはいっちゃいけねぇかな?


 ミステリー2時間ドラマに脳内変換しつつ観るなら、まぁおもしろいかな。