このご時世、発熱をともなう風邪のような症状があれば、みなしコロナなのです。PCR検査を受けて陰性なら、ただの風邪だよという証明になる。
そして自分が検査を受けに行くには、往復3.6キロ徒歩になるので、無理だった。寒空の下、熱がまあまあでている状態で、3.6キロ徒歩往復、検査を何分で受けられるか知らん、とは自殺行為である。明らかに悪化すると分かっていて、そんなことしない。
ドラッグストアで買ってきてもらった検査キットでは陰性。だからワタシは風邪でどうじにみなしコロナである。それは、まるで、しゅれでぃんがーのにゃんこ？
ドラッグストアにいくのも、往復徒歩30分だ。自分ならいけなかった。住んでいるのは23区だが、東京都心の田舎ぐらし、車なしというのは、covid-19的弱者であった。
キットでは陰性だがみてくれますかねと、かかりつけ医に電話をする。ありがたいことにみてくれると。
診察を受ける。ようするに風邪だねという話。薬は毎度？？の抗生剤とか痰切りとか解熱剤的なやつとか。
PCR検査をできる場所も医者からきいた。街中に出店みたいにでているところでは発熱してると受け付けてくれないだってさ。役に立たねえ？な。
抗生剤さえもらばこっちのもんでい、の心意気ではあるが、いかんせん、久しぶりの発熱を伴う風邪で、体力が低下していたのか、治りが遅い。治っていないわけではないが遅い。コロナの間に年もとっている。ちくしょうめんどうくさい。熱は38度に一瞬いっただけで、あとは37.5あたり。そこからじりじりと下がっていったが、下がり方が遅かった……。そもそもcovid-19だと抗生剤も関係ない気はするが、ゆっくり治っていった。
自分的には風邪のひどいやつだとわかるけど、本人の見立てはなんの役にも立たぬ。みなしコロナの濃厚接触者である家人は、やたら忙しいリモート勤務の合間にごはんを買いに行く。リモート勤務でない世の中なら、休んでのんびり看病できたのだろうかと、悩ましいなと考える。
案の定、順当に発熱。ただし37.5ぐらいで、早めに寝たら下り傾向。鼻水もでているので。
コロナはただの感染力の強い時々死ぬ風邪だ。医療的に風邪だと病院に行かない行けない人は多く、タイミングが悪かったら死に至るのである。タイミングというのは、若い人でもあっという間に死んでしまうことが、風邪にはあるから。
家の中の備蓄はそれなりに合ったがないなあ、という感じ。レトルトはカレーだけでなく、和風の味もいる。もしごはんも炊けないならご飯もいる。コロナになると喉が痛くて食べられないくらいというので、お粥は買ってたけど。缶ジュースの詰め合わせはいい仕事した。お歳暮に送るようなやつをAmazonで買ってた。ゼリー飲料はなくなりかけたのであとでAmazonで追加。自分が寝込んでいる間は頭が回らないので何が必要か何が欲しいかもわからない。ご飯を買ってきてもらってあまり食べられないのは困った。めったに食欲は落ちないので。でもたべたけど。塩味がキツく感じるのも困る。コロナと逆なんか？。匂いもちょっとしんどかったり。
治ってきてから、Amazonでゼリー飲料やレトルトを買い込んだ。家人の熱は控えめ（検査キットではやはり陰性）だが、自分がまだやる気がなくて眠い。
これはコロナではないだろうしコロナである。カルテには、上気道炎とみなしコロナと併記されるのだろうか。
現実問題として、検査を受けられない時点で本当にコロナだった場合かなり危険度があがるもんで、検査を受けられないという立場の人がいる時点で、あるていど、切られている人たちが最初から発生していたのだ。保護者が感染したらその子供ももうそのときいったん、社会や医療の保護対象から切り離されている話と同じである。他の方法はない、ならそれで終わり。
感染症というのは、そういうことだ。あれこれいっているけど、それがパンデミック、社会の、国の、世界の、政治の病い。
感染しても検査を受けられた人はその時点で網にかかっているし、そのつぎは電話がつながらないとかだけど、一応は保護される生簀のなかには入っている。運じゃなくて社会がなんとかすべきだろ！、ならば、そういう政治を選んできた自分たちの責任だったのだ。子供も親の世代の負をもう受け継いでいる。
長く黙食を強いられた世代は、じんわりと恨みと怒りを溜め込んでいるだろう。彼らが上の世代にどのように攻撃にでるか、静かに理性的なものか、暴力的なものか、その両方か。自分は彼らの邪魔にならないでいたいけど、いるだけで邪魔かもしれない。
おいちょっとまて、なんだその話？
風邪ひいて寝込んだ挙句がそんな不景気な話かよ？！
おもしろくねーぞ！ ぶーぶー！
