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脊髄反射でオブラート

chaoruko@HatenaBlog

逃げ恥の喜劇的祝祭的大団円

火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』|TBSテレビ

 ついに最終回。さんざんどうなるのかしらとやきもきさせられてきたが、終わってみれば王道コメディのエンディングだった。そう、最初からコメディだった。がっつり、コメディである。はて、コメディとは、喜劇とは?

  • 悲劇:主人公その他主要登場人物がみんな死ぬ
  • 喜劇:主人公その他何組もカップルが成立して結婚式で終わる

 また、

  • 悲劇:順番にみんな死んでいく。誰かの台詞の説明で死が報告される場合(ナレ死)もある
  • 喜劇:最後にお祭り的場に全員集合して、結婚が認められる。結婚を認めるのは、むかしなら地域の権力者、現在なら周囲を取り囲む人々。


『逃げ恥』はまさかと思っていたら、ほとんどお祭りの「青空市場」が祝祭的場として用意され(そもそも場所が宗教的な場所だし)、みんながみんなが集まり、主人公たちは結ばれ、複数のカップルも成立して、周囲に祝福され認められていた。サプライズの日野夫妻の登場は、こじつければ「既に堅牢な関係になっている理想のカップル」の端的な象徴になる。シェイクスピアでいうところの領主や王の夫妻。(彼ら自体がすったもんだになっている場合もあるが)
 カップルはすべて「ふつうでない」ものだった。動機は契約結婚、すごい年の差、ゲイ。いずれも普通は、従来は認められなかったものだが、いまではそうではないということを、明るい場所で示している。どんなパートナー同士も、等しく周囲からふつうに祝われるのだ。
 実はあの大きなオフィスビル、街を舞台にした、グランド・ホテル方式のようだっただった。やけに街が描かれるなあと思っていたけど、そんな意味もあったのかも?