茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

映画『THE FIRST SLAM DUNK』をIMAXで観てきた

 猛烈に話題になっていたころ、「あ〜、観ればよかったな〜、でもあんまり知らないんだよな〜」とぼやぼや思っていた映画。そのころか、あるいはその少しあとに、我が家にはスラムダンクが徐々に流行ってきた。
 なんとなくAmazonプライムを見始めたら、家人が盛大にはまった。自分もなんとなく観た。面白かった。
 そして単行本を大人買いした。こんな漫画の買い方は、人生で初めてである。

 それで家人は、テレビのアニメの終わりぐらいまでは読んだ。そのあとどうするか考えていた。自分はちょっとしかまだ読んでない。

 そして、再上映の知らせがあり、ラッキー!、となり、すぐにその時期が訪れた。
 家人はまだテレビアニメの部分までしか読んでいないようだった。読んでから行くか、読まずに行くか。期間が短い(土日しか行けないのでチャンスは数回しかない)時間がなくて、読まずにいった。


 かの有名な、有名な、スラムダンクを読んでいなくても知ってる「山王戦」。それを、原作を読まずに観に行ったので、むろん、めちゃくちゃ面白かった


 映画としては、原作を読んでいなくても、テレビアニメを観ていなくても大丈夫だが、バスケの試合をちょっと観ていたほうがいいかなと思った。最近我が家は、ワールドカップ(世界選手権?)とか、オリンピックの、バスケの試合を、観られたら観ていたので、それがとても良かった。これから映画を見ようと思っている人は、原作は読まなくても、アニメはみなくても、バスケの試合は先になにかみたほうがいいぞ!。


その他感想

  • AKIRAの映画をみたときの観覚をすごく思い出した
  • 画力、構図で、ぶんなぐられ続けている感じだった
  • セリフよりもストーリーよりも、画がいちばん主張していた
  • ひとりの人間(原作者??)がこんな絵や、構図を、頭の中に描けるのは、すごい。
  • それを膨大な人数で共有するのもすさまじい
  • あまりにすごい作品は、作者本人の運命も変えちゃうのだな


 全体的に、スピンオフだな、と思った。作品がどういう位置付けなのかわからんけど、やはり本編ではなく、スピンオフの作品ですわ。花道はそれだけ強烈でチャーミング。この映画ではおさえめになっていることはなっているが、彼が主役の本編があるから、この作品は成り立つよな、と自分は感じた。本編がなければ作れない映画というか。試合を描く映画として成立させるためにストーリーが作られた、ような。


 都市伝説かもしれないが、作者がかつてのアニメに不満があったという話をしていらしい。自分は、テレビシリーズのアニメをみて、バスケすごいおもしろい、と思ったし、だから代表のバスケの試合も観た。ぜんぜんいいアニメだぞ?? 全然ひどいアニメたくさんあるのに! 欲張りだな! とか思った。


 今回の作品は、作者の良い意味でのエゴがめいっぱいあふれて爆発して炸裂してる具合が、AKIRAと似ていた。アニメはアニメであって、別に漫画を動かすことではないが、そこをがんばるのよ。
 今回の映画のような作品は、他の人は作れないと思う。作れるようになった頃には、技術ももっと進化しているので、また全然別ものになってしまうのではないかなと。だから観る気があるなら、早く観たほうがいい。
 動きがどうこうより、ほとんどは、作者がそういう絵を頭に描けるということが凄まじい。バスケのシーンは実写では観られないシーンもみられるけど(懐に入り込むような絵は実際に撮影はできないから、実際の映像をみてそこにズームしてアングルも自由にかえられる能力が、作者や描き手にはあるっつーこと? そこらへんが気になったが、メイキングとかもあまりないらしく)脳裏で他のシーンで印象に残っているのは、静止画みたいなシーンばかりだな、となっている。宮崎駿アンパンマンの空中戦みたいな、一連の動きのシーケンスとはまた違う。
 だから孤高の作品になるかもしれない。AKIRAもそゆとこあるし。壮絶に絵が上手い漫画家の作るアニメは、半世紀に1度くらいなのか?? まあそれくらいかも。


 気になった点もある。あの観客席の。実際がああいうふうにそろっているからのあれなんだろうけど、は、3Dか、と我に返ってしまう。その他、ただ真正面に歩いてくるシーンなどでも、違和感があった。ただ歩くシーンは描くのが難しいね〜と、ここでも思うとは。ほぼほぼモーションキャプチャーなら、どういうタイミングでそんな違和感がでてしまうのだろう。ただ歩く芝居もまた難しい、ということか。歩くのを描くのがうまいアニメーターさんが描いてから3DCGにする、とか、そんなことは行われないのだろうか。謎。