100分で名著の新渡戸稲造の武士道を読んでいる。
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武士道の謎が、ちょっとだけ、解けた。
- 新渡戸稲造?の『武士道』?? 知名度??のわりに、読んでいる人が少ない気がする。夏目漱石の『こころ』みたいに、読んだわー、みたいな感じがない。
- なんてことはない、そもそも新渡戸さんが英語で書いたものだった。そりゃ読む人少ないよね
- 本人による日本語版はないらしい
いやー、変な感じの理由がやっとわかった。でもいまだに、新渡戸さんが何をした人か、よくわからん。頭がいい人だったらしい。お札になったわりには、いまとなっては、渋沢栄一よりまだわからない。栄一、やっぱり大河ドラマはでかいかも。新渡戸さんは多分、クリスチャンだし、国際的な活動が多いようなので、大河ドラマにはならなさそう。
で、読んでいる途中だが。トラップが多い本だ
- そもそも自分が日本史に疎い
- 100分のシリーズは、文章がだいぶわかりやすく書かれている。この本もそうだが、ときどき筆がすべるかのごとく、いわゆる日本語のわかりにくい文章になっている。主語と述語が遠く離れてバラバラで、秀吉なのかなんなんじゃお前ぇええとキレかけた。
- そして新渡戸さんが解説している武士道自体が、あまりにも自分の概念から離れすぎて「なにいってんだおめえ?」となってわかりにくい
- でもそもそも、武士道というのは一部の特権階級のための考え方なので、庶民がそれになじめるわけないんすよね。ちがうもん
- じゃあ、新渡戸さんがドイツで質問されたという「宗教がなかったら道徳はどうやって…?」という質問のこたえに、なってないですよ新渡戸さん! 武士以外のふつうの日本人の道徳は、ふつうに仏教神道八百万の神じゃねえの?
という塩梅。
とはいえ
- 武士道は武士のためのもの
- 武士は兵隊なので死を恐れてはいけない
- 武士が死を恐れず働くために、特権を与えた
- (戦争がなくなった江戸時代以降は、武士の存在自体が矛盾じゃね?)
- 現代日本において武士道を自分の生き方にしようという人は、ちょっと頭おかしいという認定(自衛隊は現時点では軍隊じゃないし、現代では自分の命も守りつつでなければあかんと思うという点において)
- 武士道は新渡戸さんが書き起こさなかったら、忘れられていたのだろうか(書いたからややこしくなった?)
まだ読んでいる途中なので、最後まで読んだらこのエントリを改竄しているかも。