茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

パラッパラッパーでシューベルトのグレートについて反省する

 シューベルトのグレートを弾いた次の日に、パラッパラッパーを買った。ゲームをやってみたら、


「遅い!!」


 が、よくわかった。
 これは、万事、すべて、やばいほどに遅い!、と、よーくよくよくわかって怖くなった。


 パラッパラッパーは、目でみて合わせるとぜったいに合わないという。では、と音楽で合わせようとすると、「遅い!」「自分、遅い!!」のがよくわかる。

 音楽は、どんな楽器も、声も、音を出すぞと思ってから出すまでに、時間がかかる。それを加味した上で、前のめりに動かなければならない。
 バイオリンなんて、音を出すまでの時間は短いほうだろう。楽器が大きくなったり、息を使う管楽器になれば、どんどん時差は大きくなる。チューバなどといったら、もっと早くなる。歌にしても、その場所に来てたら息を吸っていたら間に合わない。音を出すタイミングが、合わなければおかしいのである。

 パラッパラッパーは、それを、とてもわかりやすく示してくれる。


(ああ、わし、ぜんぶ、ぜんぶ、遅れていたんだな……)


 とぼんやり考えながら、ボタンを連打する(それでも合わない)
 周囲はさぞご迷惑だっただろう。


「遅い!」ことが自覚的になったからといって、即座にできるわけではない。ゲームなら、早く押すぞ、と思ったら早すぎてタイミングがずれるし。自覚していないよりはずっとましだが、これからは、ゲームもばよりんも、合わさなければならない。ゲームはゲームがジャッジしてくれるが、楽器はどうだろうか。一人で上達するじゃろか? そもそも五十肩の名残で左手が回転しきっていないことが今頃わかったわ。


 本来なら、50歳目前など、もう楽器を弾けなくなるころだ。弾けていた人も衰えが現れる。反応速度は遅くなり、目も悪くなる。
 数年前に、20年ぶりくらいに楽器を再開した自分は、これでも、「少しずつ弾けるようになってるぞ!」なんて思ってるが、同時にどんどん老化も進んでいるのだ。ややこしい。


 ずっと音楽を続けているプロならば、50歳というのはやはり下り坂の始まりなのだろうか。いろんなピークは何歳くらいなんだろう。
 ま、そんな人と比べても、なんの意味もないですが。
 ボケ防止のために続けるなら、オケとか合奏をやっていないとだめだよなー。いまでのピーピーいってるのに、そんなのできるのかな。