マネーフォワードを使っているのだが、一時期「みんなで大家さん」の広告がでまくっていた。
無料で使っているので、広告に文句は言えないが。マネーフォワードという家系管理を目的としたアプリ、どちらかとうと堅実なお金の向かい合い方を進めているアプリにおいて、こういうものがでてくるのはいいの?、と思って、大変もやもやした。(え、べつにそんなアプリじゃないですかそうですかそれはさあておき)
マネーフォワードに広告を細かく設定することはできなかったのだろうとは思うが。
「みんなで大家さん」はいかにも胡散臭い広告をだしていたわけではないが、この名前だけでアウトだった。眺めるほどアウトだった。
「なんでアウトなの?」
と言われたら、説明するのは難しい。
事件への他のひとのコメントをみて、ちょっとだけ言語化してみた。
- 不動産は、基本はお金持ちがやることである。数千万から億の単位のお金を、精神的な余裕を持って適切に動かすことができるひとがすることで、少額で投資などするものではない(リートとかは知らん)
- たくさんの人から少しずつお金を集めて運用する、というものは、うさんくさい(新興勢力や規模が小さいものはいつか必ず破綻する)
という大前提が、自分のなかにあるから、らしい。
なんでそれが大前提なの、と言われると、具体的には説明できない...。説明できなくてもいいだろうか。
もう25年ほど前、大手の損保に就職した知人がいた。いわく、「商品は誰でもまねができる業界だから、最終的には大手が勝つ」。なんでこの話になったか覚えていないけど。資本力とか全然わかっていなかったので、なんとなく印象にぼんやり残った。(いまおもえば若き日にゲットした数少ないマネーリテラシーの一つである)
ちかごろ、投資詐欺が多い。100万円どころか1000万円単位の被害額をみると、気が遠くなる。なんで、なんでそうなのか。お金がある人が、そこまでお金を貯めた人が、どうしてそんなふうになってしまうのか。貯めたプロセスがあるなら、その地道さをわかっているはずではないのか。人からもらったなら、知らんけど。
- ただより怖いものはない
- うまい話には裏がある(うまい話はない!)
これは子供のときから死ぬまで、何度も何度も繰り返して確認すべきことである。壁に貼って一年ごとに新しく書き直したり印刷し直して貼っておいてもいいかもしれない。それくらいの大原則だし、油断するとすぐ忘れてしまうことでもある。
ふだん気をつけている人でも、ちょっと心のスキマが生じているときに、そういうような誘い文句をみたら、「ふら」とふだんやらないようなことをしてしまう。勉強不足とか甘いと本人が「悪い」のではないが、その時に「弱っている」のは確かだ。
- ただより怖いものはない
- うまい話には裏がある
- 世の中そんなうまい話はない
- 知らない人について行くな
- SNSで金の話をプロフィールに書いてフォローしてくる人は全部ブロックしろ
「うまい話はない!」だとしたら、どうするのか。
詐欺情報を含めて、マネーリテラシーを地道に、かなり地道に続けるしかない。マネーリテラシーは日々の食生活とか生活習慣みたいなものだ。世界はどんどん変化するし、詐欺の手口も日々変化するから。年をとったらどうすりゃいいんだろうなあ...。