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テレ東の新春時代劇ドラマ「ホリデイ~江戸の休日~ 」が楽しかった

【新春ドラマスペシャル】ホリデイ~江戸の休日~ | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)


 1月6日(金)にテレビ東京で新春時代劇があった。かつてはお正月に午後いっぱいやるようなながい時代劇をやっていたが、いつのまにかなくなって久しい。今回は7年ぶりの新春ドラマだそうだ。放送をしったのはなにがきっかけか忘れたが、最初から最後までほぼリアルタイムでみた。面白かった。
 面白いので、まじですごいな?と調べたら、原作的なものがある作品とのこと。なるほどである。


 まあじっしつ主人公は里見浩太朗なんですけど、主演は若い人、望月歩ではある。知らん人だった。葵わかなはさすがの安定感。望月さんは顔が丸くて背は高くて、声がうまくはれたらうまいけど、そうじゃないところはちょっと大変そうだったけど、でもこういう企画の主演をやるのは本当にえらいと思う。えらいぞ!


 高嶋政伸がセリフも多いしとにかく仕事をしていた。戸田菜穂ももうちょっとセリフが多かったらよかったのに! そこはもったいなかった。
 キャストは特別出演だらけだし、周りを固めるひともちゃんとしていたと思う。上手い人ばかりで面白い。なので主役の人のときどき拙さはちょっとわらけたところもあったけど、高嶋政伸とのシーンは概ねひきずられて声がでていたので、やはり近くにクリアなお手本がいるのは大事だ。
 立ち回りも少しだけ。魚やどうしの乱闘シーンが面白かった。刀のない乱闘シーンで、たくさんの人数がいちどに動いていて、みごたえがあったと思う。後半にもう少し刀がでてくるシーンもあったが、そこも控えめで、上川隆也がひとりでぜんぶもっていくという課せられた仕事をきっちりやっていた。でも上川さんも最初から時代劇の人などではないので!、キャラメルボックスなので!、望月さんもがんばれ、この先はまだまだ長い。


 ストーリーはいちおうローマの休日だが、セリフやシチュエーションにちょっとずつ工夫があり、そういうのがたくさんたくさんつみかさなっているのが、とてもよかった。お約束的王道台詞もちゃんといっぱいあり、高嶋さんはそういうのをしっかりできる。ベタ台詞をしっかりできるのは、上手い証拠です。


 そしてクレジットみるのをわすれていたが、音楽もよかった。全部新曲で新録なのかなあ?
 全体的に映像もきれいで、お金がかかっていた。かつての正月ドラマのような豪華さはさすがにないが、出番の少なすぎるもったいない女優さんたちの豪華衣装も豪華だし、コロナもあるが、控えめだが人手もお金もかかっていたと思う。


 リアル?な大河ドラマとか、リアルな時代劇の傾向は、それはそれで必要だしあるべきだが、コテコテの時代劇も残る道はないかなあ、と思う。今回の作品は、ローマの休日同様、いわゆるハッピーエンドではなく、ヒロインの言動も自立した女性で、しかしチャーミングさもあり、バランスがいい。
 来年以降も、こういうのを一年に一度2時間くらいで、丁寧にちょっと豪華に、気分が明るくなるような時代劇をやってほしい。原作ありでもなしでもいい。主役はやはり若い人でいいし、周辺で豪華役者を使い散らかしてほしい!。
 特撮がいろいろ工夫をして生き延びているのを思うと、楽しい新たな時代劇らしい時代劇ができなくはないと思うのだが。落語ブームなどちらっとおきているから、またそんな波がくるかもといつも願っている。


 ありえないだろ、の積み重ねではあるのは、「ぼっち・ざ・ろっく!」と似たところがあって、しかしいろいろ丁寧に積み重ねると、虚構ならではのエンタメになるんすよ! 実写ドラマだとお正月ぐらいしか受け入れられる余地はないかもしれない。