ついさいきん、
「噛み締めている」
という指摘を受けた。晴天の霹靂だった。
歯医者さんと話しているとき、話をきいて「へー」とぼんやりした開け方のくちで思わず声をもらしたら、「その『へー』っていうくらいがふつう、それが正常」なことをいわれて、仰天した。
幼い頃、よく、口をぽかんと開けていたら、「口を閉じて!」とピシャリと注意されたものだ。口を閉じて、歯を合わせている状態が正しいと、ずっとずっと思っていた。
ちがっていたらしい。
口は閉じているべきだが、歯を噛み締めていてはいかんかったのだ。
むずかしい。
とにかく奥歯をあけているように気をつけ始めた。最初は気づいたら歯を噛み締めていたので、とにかく奥歯をあけるように気をつけた。口を閉じたまま、ちょっと口の中に含んでいるかのように顎を浮かせるのは、奇妙な感覚だった。最初のうちは、唾液がすごいでた。悪いことではない。口のなかはある程度うるおっている状態が、虫歯も口臭の防ぐのである。確かそんな話。
気をつけていたら、いろいろ変化があった。
- 毎年寒い季節になると悩まされていた知覚過敏がほとんどない
- 冷たい水がほとんどしみない。冷たい水は冷たいけど、痛くはならない。
- 笑うのが上手くなる(口の奥が開いているから、すぐ口が笑う)
- きんにくんの世界一簡単な運動とかで「苦しい時は笑って!」ふうにいわれるのだが、それが容易になる。すると首や肩に入っている変な力ぬける。すごい。
- 歯磨きがしやすくなる(これは気分の問題かも)
- アゴや顎関節あたりが、血の巡りがよく、こわばっている感覚が激減している。
すごいことだ(すべて個人の感想です)。
口は閉じて鼻呼吸、しかし奥歯は開けておく。
「噛み締めない」という禁止事項は守りにくいので「開けておく」と己に言い聞かせる。「へー」なときの奥歯だと、けっこう開いてますよ。
それでけっこう人生かわるかもしれない。中年でもそうなので、若い人だと三日でかわるかもしれん(知らんけど!)
寝ているときはどうなのかはわからない。花粉症なので、そろそろ鼻づまり、口呼吸で寝ることになってしまう。寝ている間も鼻呼吸ができていればいいのだが。