茶ぶろぐ

40代のライフスタイル@TOKYOブログ

小ネタその2:着席でご覧くださいなのにそうじゃなかった人たちに遭遇した件

教訓:
 チケットの注意書きはよく読もう!


 ケミストリーのライブにいってきた! オーチャードだ! わお! わお!
 ただし、着席だ!
 他の会場ではそんなことなかったので、おそらくは、会場からの要請だったのだろう。しょうがないっす。


 ライブがはじまってみたら、みなさんお行儀よく〜〜〜、と思いきや、まあそりゃ、注意書きを見落とす、会場アナウンスを聞き逃す人はそりゃいるだろう。数人が立ち上がった。


 ちょうどほぼ目の前(白目)


 おかげで最初の2曲はほとんど頭に入ってこなくて、お前らその分の金ワイによこせや?、と俺のなかのヤクザが分離するならカツアゲにいってほしい気分だが。ワイの、ワイの好きな曲がアアアアア!!


 まあ、多少はしょうがあるまいよ。見落としや聞き逃しは誰にだってある。でも、さあ待ちに待ったライブがはじまった、と、勢いよく立ち上がってみたら、あら、周りは誰も立っていないわ、どういうことかしら、あれあれ?、そういうのをみたら、座るよね? ふつうね? ふつうはさ? そうしない? 人として社会を生きる、楽しみにしていたライブ会場からうっかり追い出されないようにするという、リスクマネジメント的に。


 す、座らねえ!?!


 一曲まるまるおわっても座らない。ひとりはちらちら周りをみるが、座らない。ので、その同行者のとなりの人(ようするに赤の他人)が、横から声をかけて座らせてくれた。ありがとう、本当にありがとうございます。いわなかったら後ろからどつき回してケンカうるところだった。キレやすい。左手のはしのほうに立っている二人組がいたが、しばらくしたら座ってた。
 そして、もうお一方がすごかった。2曲目になっても座らない。しかもものすごいオーバーアクションで踊っている。2曲目のあいだに、隣の同行者が、なんどか座るように横からつっついたりひっぱったりしている。だが動じない。無視している。ついに同行者は、その立っている人の両肩に手をかけ、グワシ!と体重をかけて力づくで座らせていた。その勇気と勢いを尊敬する。


 2曲が終わったら、MCが入って、今日は座ったままでよろしくねとケミちゃんたちが話をした。


 いやもー……。腹が立って腹がって頭が爆発するかと。
 というほどではないんだけど、それ以上に怖かった。先に座った人は、周りをチラチラ見ながらも、気にしながらも、座ろうとしなかった。それも怖かった(判断がおそい!、のウロコダキさんが脳裏に何度か登場した)。粘っていたもう一人は、もうテコでも、なぜか意地になっているのか、なにがなんでも、座るまい!、あたしゃノリノリで立って聞くんだ!、これがあたしのライブだよ!!、というなにか強迫観念のようなものに取り憑かれている様が、怖かった。もしずっと立ち続けていたら、怖くて声かけられないかもしれない。どれくらい立ち続けたら、客席をみはってる兄ちゃんは声をかけてくれたのさ? お前が2曲分金を払ってくれるのかぁああんん??


 まあ気持ちはわからないでもない。ツイッターで他の会場のノリノリの様子、いい感じの様子が伝わってくると、期待しちゃうじゃないですか。前のライブは一席飛ばしで声出し禁止でも立ち上がるのはOKだったし。しかもそれを強調した案内とか特にないし。いや、アナウンスは定期的になんども入っていて…、でもそういう人たちに限って、寸前に席についていたりしてね…、多分場内アナウンスきいていないし…。オーチャードのみなさんお上品だし、お若いし、会場アナウンスも若い優しい声で。全体としてどれだけのひとがうっかり立ち上がってしまったのかわからないし、どうせ本人たちが「まま、おすわりください」といえば座るだろうから、たいしたことじゃないんだけどさ〜。でもちょっとした修羅場はビビる。


 帰り道、2曲歌っているあいだ、ケミちゃんはどんな気持ちだったのかなと想像した。ああやっぱり立っちゃっているお客さんがいるな、楽しくてたまらないんだろうな、その気持ちはうれしいとか、でも早くすわってもらわないとな、とか?? ちらりとはチェックしていたと思う。一桁の席だったし。客席が明るめで、客席をさあっとみるときの視線がいいよね。


 そこで。
 絶対ありえないことだけど、ワタシはワタクシにふりかかったささやかな災難を誤魔化すべく、帰り道に妄想をした。
 もし歌っている最中で、いきなりケミちゃんがキレて、


「そこ座れぇええ!!」と、般若の形相で大音声で怒鳴ったら


 想像するだけで笑った。そもそも怒っている顔とか、そりゃあ、あんまりみたことがない。役とかでは多少あるけど、もっとブチ切れた豹変した顔を想像してしまったが、それは完全に誰かがかいたギャグ漫画だった。2.5次元みたいなビジュアルなので、なかなかキレちらかしてもらうのは難しい。
 想像してフハハハハとか笑った。笑いながら夜道を歩いて帰ってきた。


 ライブはすごかったし、すばらしかった。いやまじですごかった。音と声と光がきらきらちかちか、なんどもスパークするような瞬間があって、合法麻薬状態であった。ケミストリーが歌い続けるなら私も生きねばならない。そして鍛えなければならない。ステージの上のミュージシャンは若さを保っているのに(あんな弾き続ける歌い続けるちょっとドウニカシテルゼ!)、客席にいるわたくしは、チョット歳をとりすぎじゃね??と危機感がいよいよ強まってきた。課題は多すぎる。



このライブをすごく思い出したよ〜〜〜ん