茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

カマンベールくん目撃録

 これは、先日テレビ放送で、目撃したとあるキャラクターに対する覚書と推察である。


 アンパンマンに登場する、カマンベールくんというキャラクター。名前からすると、チーズの類を自在に扱う?、などと想像してみるが、さにあらず。「チーズに対するカマンベール」なので、「犬」である。犬であり、ベレー帽をかぶって絵筆をもち、するするさらさら自由自在に、絵師もびっくりな絵を描く。また、微妙に強い。強い、と思う。(アンパンマン世界における強さとは?)

「犬」なので、チーズと同様に、「あんあんあ〜ん」としか、言わない。人語は解するようだがが、しゃべりはしない。チーズという存在は、そもそも微妙曖昧奇妙奇天烈だが、カマンベールくんもまた、同様に、犬なのか、動物なのか、ペットなのか、カバオくんたちとの違いはなんなのか、ヒト系のキャラクターなのか、とても曖昧な、境目なキャラクターだ。

 そして、その声をつとめるのは、かのチーズの山ちゃんとは因縁の、もとい、仲良しの、同じ音楽活動の仲間も仲間、関俊彦さんである。永世初恋キラー土井先生であり、いまをときめく、最恐パワハラ上司無惨さまである、あの関さんが、ぜんぺん「あんあんあ〜ん」の犬の鳴き声の芝居なのである。かの「おかいつ」でかわいらしいぞうさんの声もやっているので、実際見てみると、想像するほど、さほど驚くなにかはない。なにか? なにかとは? なにを想像するのかな?


 ネットで過去を検索できる限りでは、関さんは過去にもアンパンマンに登場しているが、なんつうか、こう、なキャラクターのようである。それらに比べれば、カマンベールくんは、格段の?進歩?かわいい。
 だがしかし、セリフはぜんぶ、犬なのだ。わんわんとも、ばうばうとも、違うが、犬だ。


 なぜアンパンマンにおける関俊彦さんのキャラクターは、こうなのか。なぜ、大塚明夫さんのニガウリマンとか、井上和彦さんのかつぶしまんのような、かっこよすぎるイケメンキャラクターではないのか?

 はたしてその理由とは。

  • いまさら関さんにかっこいいキャラを増やしても面白くないから
  • うっかりサイコキャラをつくるわけにはいかないから
  • すべては山ちゃんの陰謀だ!


 などなどが考えうる(個人の見解です)


 チーズと並ぶような定義が曖昧な存在、そのうえに、絵が上手いだけでなく妙に強いという犬。それだけでも十分、認知をゆさぶられるのに、その上に関俊彦さんに声をやってもらう、という境界ゆれゆれ感を増す作戦、とても深い。


 アンパンマンはいうまでもなく、勇気とやさしさと明るいシュールさが醍醐味である。
 カマンベールくん、次回はいつ登場するだろうか。目撃した回では、ばいきんまんがカマンベールからベレー帽を強奪し、カマンベールくんのふりをしていたずらをする、「あんあんあ〜ん」と犬語をしゃべる。これまたもう、なにが起きているんだ俺たちは何を見ているんだ状態マシマシだった。


 いま検索していたら、明夫さんはナガネギマンもやっているネ……。頭のなかで、ニガウマンと完全に混ざっていたよ……。


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