茶ぶろぐ ただのにっき

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ちゃんと読む?

 ある漫画のコメントに「吹き出しのなかに情報が多すぎ」というものがあった。それをふまえて、またその漫画を読みにいった。そもそも吹き出しの中をあまり読んでいないどころか、全体的に斜め読みをしていると思った。でもまあまあ面白い漫画かな、と思った。ちゃんと読まないけど「楽しい感じがする」から、悪くはない。


 小さな驚きは、「漫画において、一生懸命読まなければならないような文字情報を、一生懸命読もうとする」という行為である。漫画においては、まずは絵が第一情報だ。細かい情報は、無意識にもっとほしい、という衝動があれば、文字を読む。それくらいの読み方、見方をしている。セリフに負ける絵は、基本的には漫画としてはうまくはない。
 もちろん、絵が下手でも、誰が誰とか、そこがどこかわかれば、漫画は成立する。話は面白いが、絵が下手という漫画家さんは、つねに数%はいるだろう。とはいえ、面白い漫画は、たいてい絵がうまい。そしてかつ、吹き出しのなかの文字も勝手に入ってくる。読まなければならない、というようなものは、わざわざ読まない。よほど好きな、面白い作品の、それを読めばもっと面白くなるくらいでなければ、文字情報や解説を、熱心には読まない。


 文章も、「読まなければならない」かんじがするものは、読めない。だから偏っている。でもそれでも読まないよりはましだな、と最近反省して読んでいる。好きなもの、読みやすいものだけでも読む。簡単にいえば、芥川龍之介は読めるが、夏目漱石は読めない。難しい。短いものはうまいなあと楽しく読めるが、長文は無理だ。「こころ」は面白かったけど、いまはもう読めなかもしれない。
 自分はふりかえれば、読むジャンルが偏っている。もともとそれしか読めなかったのだ。そして漫画に対しても、まったく不誠実な読者である。読まなきゃならない吹き出しなんて読まない。でも漫画と小説の違うところは、漫画のほうが圧倒的に繰り返して読む率が高いので、何回も読むうちに、ぜんぶ読んでいたりする。
 むかし、毎号買っていたような漫画雑誌はたぶんそうだ。とりあえず「次どうなるの?」欲を満たして、そのあと数度読み返して全体を理解していく……いた、はず。自信がない。


 どれほどの量をちゃんと見たり、読んだり、聞いたりしているんだろ。たぶん思っているより、すくない。少ないものの残滓で、なんとなく。