『マツコの知らない世界』でヒューマンビートボックスが取り上げられていた。いくつものリズムとメロディという異次元のハイレベルなパフォーマンスをみながら、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」を思い出していた。
いちばんゆうめいなシャコンヌ。パルティータ第2番ニ短調 BWV 1004の5曲目。(BWVは後世の人たちによってつけられた、バッハの作品につけられた管理番号みたいなもの。「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」は全部で6曲で、ソナタが曲とパルティータが3曲。またそれぞれが数曲で構成されている。ややこしい。)
Bach - Violin Partita no. 2 in D minor BWV 1004 - Sato | Netherlands Bach Society - YouTube
共通点は「ひとりでぜんぶ弾く」である。主なメロディも、対する旋律も和音もリズムもぜんぶ弾く(多分)。
無理なことするなあ、まったく。
人間の音楽演奏の傾向として、奏者として極めると「ひとりでぜんぶ」は必然的なあゆみなのかもしれない(てきとう)。
バッハを聴くのもヒューマンビートボックスを聴くのも、あまりテンションとしてちがわない。かっけえーやべえすげーー!!、であり、曲に対する理解も同じくらいだ。
バッハもどうみても、「おれすげぇっしょやばいっしょ」味がモリモリなので、よかったらきいてみてほしい。
あ、でも、ヒューマンビートボックスでシャコンヌをやられたら、そんなにテンションあがらないと思います。好みの問題。
Netherlands Bach Societyのチャンネルはバッハがちゃんとした演奏でたくさん聴ける。音が柔らかくてききやすい。
ソロではないが、テンション爆上げバッハといえばこれ。
Bach - Concerto for two violins in D minor BWV 1043 - Sato and Deans | Netherlands Bach Society - YouTube
1分すぎたあたりから爆上げがはじまる。どゅふふふふ。
これはもっと規模がでかくなる、マタイ受難曲。一年に一回第九のように聞けば幸せになれます。
Bach - St Matthew Passion BWV 244 - Van Veldhoven | Netherlands Bach Society - YouTube
長いのでまずは一曲目だけでも。
少年合唱と混声合唱というのが肝で。マタイ受難曲を聞くときは必ず児童合唱ありの演奏にしいよう(合唱が大人だけではなく、子供の合唱団がいる演奏がよい)。天国からお呼ばれ感覚の度合いが段違いだぜ。