茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

おそ松さんのあぶない刑事

おそ松さん』で、『あぶない刑事』のパロディがあった。

 世間ほどドラマをみていない、知らない自分でも、ツボにはまって笑い転げた。
 お腹がひきつれるかと思うほどウケた。

 まずは主役のふたりを誰がやるか、である。おそ松がキャスティングされるのは順当として、相方は十四松。ほとんど松というより、櫻井さんと小野Dさんが最大限に努力しているふうになっていて、めちゃくちゃおかしい。それなりにそれらしいほど、あぶ刑事の二人がそもそもすごくおかしいので、似るほど笑いも増えてしまう。その上に、お互いをオリジナルと松をまぜた名前で呼び合うから変になる。
 繰り返されるナンセンスでレトロな言葉遊び。そのうえに、そこに赤塚ワールドらしい不条理な行動、アクションも加わる。そのうえ、そもそも、あぶ刑事の、実はそれはすごい変だ、というシチュエーションやお約束がミックスされる。
 展開も芝居もめちゃくちゃおかしいうえに、作画もきっちりしている。さすが老舗スタジオの熟練したスキルと伝統。


 深夜アニメだし、『おそ松さん』は完全に大人向けどころか中年以降向けのアニメである。大人の鑑賞にたえるアニメである。なんどでもいうが大人も楽しいアニメを見たいのだ。
 3期はこの困難な時代を反映してか、ひたすら破壊的なスラップスティックさは落ち着いて、少し穏やかなそこはかとなく情緒のあるやさしい、しかしおかしいエピソードが多くてよかった。前半を牽引したオムスビも、なかなかの展開と着地点だったが、後半のA-1ネタがキレッキレで楽しい。


 1期はてさぐりというかとにかくやろうぜギャグの王道感があり、2期は暴れん坊でうるさくて、映画はかわいらしく壮大で、3期は円熟期にさしかかってきた。むろん、次も見たい。6期までやってほしい。大人向けのアニメを、もうしばらく、この苦しい時代がもう少し上向きになるまで、作っていて欲しい。
 最初は、顔も声の区別もぜんぜんつかなかったし、声優さんの名前もわかってなかったけど、いまはほぼ大丈夫だ。


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