茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

自分の好きなものってなんすかねえ

「自分が好きなものをわかってる人は、それだけで勝ち組」

 宇多丸さん好きだけど、記事のタイトルをみただけで、本文を読みに行く勇気がない。
 もう40代半ばで、だんだんどんどん、自分が好きなものがわからなくなってきている気がする。好き嫌いは常にある。嫌いなものはすぐ嫌だとか嫌いとかいう。でも好きなものは慎重だ。CHEMISTRYのことは確かに好きだし、シューマンの4番も好きだ。Twitterも好きだけど時間泥棒だ。楽しい漫画はたくさんある。読んでいて楽しい小説もある。見ないと気が済まないアニメもドラマもある。でも「自分が好きなものをわかってる」感じはしない。
 若い頃から才能を開花させるひとは、はやくに自分の好きなものがわかった人だろうな、とは少し前から思っていた。だからそこに集中する。リソースを注ぎ込んで、早くに形になる。好きは大事だ。
 でも歳をとると、好きなものに全集中、とか、なかなかできない。子供のときなら親もいたし、本当に集中できたんだろう。いまは自分の面倒は自分でみなければならない。誰も掃除はしてくれない。食べ物は自分で考える。食べれば、生きればゴミができる、ゴミは捨てなければならない。
 いいわけだ。covid-19でむしゃくしゃイライラしながら、その前から書き散らかして形にならない小説を書いては、以前よりは選択肢は減らしているとは思う。でもわかんない。自分が好きなものはわからない。確信はない。勝ち組じゃない。
 タイトルしか読んでないからいけない気がする。
 勝ち組になりたいといえばそうだ。ではどんな勝ち組かというとそれもはっきりしない。自分の勝ち組像がはっきりしているひとは、好きなものがわかっている人かもしれない。
 おぼつかないまま人生終わるのも、まあべつにいっかなとは思っているけど、終わりが問題じゃなくていまなのだ。いまが生きる実感に乏しいとかまでじゃないんだけどさあ。
 ありふれた話だぜ。


「自分が好きなものをわかってる人は、それだけで勝ち組」宇多丸が語るラジオとリスナーの共犯関係
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