茶ぶろぐ

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成田美名子 原画展に行ってきた

 有楽町マルイで行われている、成田美名子 原画展にいってきた。入場無料で、すべて撮影OK。OKだけど、反射とかがすごくて、撮影以前の問題で、ちゃんとみるだけでも大変。照明や距離、美術展のコストについて思いを馳せる。
 単行本の小さい表紙でも、うまいひとだなあと思っていたが、本当にすごい。でも展覧会をするような人はみんなある程度うまいから、どれくらいうまいかわかっていないかもしれない。
 ご本人のコメントが面白い。緻密で繊細な模様が、大変だけど好きらしい。服、レタリング、模様、髪の毛、水、光、植物。


 いままでに何度か、漫画家の原画展を観に行っている。水木しげる手塚治虫、少年ジャンプ、萩尾望都那州雪絵。ジャンプはいろんな人が集まっていたが、こち亀の原稿は印象に残っている。


 はじめてみた水木しげるは、モノクロもカラーも信じられないくらい繊細で美しかった。子供の頃から親しんでいたまんがが、こんなに労力をもって描かれていると、ぜんぜんわかっていなかった。


 いずれの展覧会も息をのむような感動があった(すべて有料)が、こんかいの展示は、とにかく「反射」がきつすぎて、ちゃんと絵が見えなかった。いままででみたなかで、いちばん過酷な展示だったかもしれない。だいじょうぶなんだろうか。やはり、入場料がかかる展示がいいかもしれない。撮影もできなくてもいい。
 百貨店の美術展といっても、マルイのイベントスペースは、物販のおまけにあるようなものだ。すべて。絵葉書は220円するが、『エイリアン通り』はほとんど売り切れていた。


 展示の後半は、ほとんどが「絹」に描かれていた。これがふつうの美術展のような空間に、美術展のように展示されていたら、もっとその美しさもすごみももっと味わえただろう。そしてあの環境は絵には大丈夫なのかい?とも思ったのだがどうなのかしら。
 むろん、みる目がある人は、あの条件下でも、的確に絵の素晴らしさを観察して伝えている。
 ああいうイベントの展示が悪いというわけではない。ないが。ないけれども。もう少しどうにかなんねえかな、とも思う。
 

 ところで今回はすべてカラー原稿だったが、この人の作品は、キャラクターもストーリーもめちゃくちゃ面白い。美麗なキャラクターたちが優雅に美麗に過ごしているだけじゃない。
 話がすごいから、すごいのだが。
 少女漫画を読まない人には伝わらないんだよなあ。もったいねい。