茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

いまからCHEMISTRYを聴き始めるならどの順番で聞くか

 あるアーティストの曲をききはじめるときに、どういう順番で聞いたらよいか。ネットをつかって諸先輩に、先輩のファンにお伺いをたてるという話を耳にした。(しょこたんシカオちゃんのラジオ番組で話してた)そんなまじめなひとがおるのか、と地味に驚きつつ。
 もし、CHEMISTRYが気になって、いまからアルバムを聞いてみたい、という人がいたら、どういう順番を提案すべきだろうか? 聞かれもしないのに勝手に考えてみる。


 とりあえず気軽におすすめしたいのは、最新アルバムCHEMISTRY(2019年)。
CHEMISTRY | CHEMISTRY | ソニーミュージックオフィシャルサイト
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 最新アルバムで、活動再開以降のシングルを含む。個人的には、先行シングルはどれもいい曲だけど、これらがまとまって、どういうふうになるのかな〜?、とぼんやり謎だった。ところがどっこい、きいてみれば、驚くべき圧倒的統一感、循環しつづけるハイスペックアルバム。全曲を順番に通してきくと、なんともいえない充足感や多幸感が生まれてふくらんで、最後の曲まできたら自然にまた最初から〜〜、という自動無限ループが発動する。
 そりゃお前がファンだからループするんじゃろがい、と言われそうだが、こんなにも、アルバム自体が「無限ループだぜ〜」という雰囲気をもっているアルバムは、いままではなかった。他のアルバムは、自分がすすんでかってに無限ループで聞いていた。だが『CHEMISTRY』の場合は、自ら飛び込む前に、ハルメンの笛吹男にはわわわんと誘われる子供らのごとく、操られるように頭から再生してしまうのである。いままででいちばん「アルバム」として完成度が高い。だから、まずこれを聞くべきである。(ジャケ写はどうみてもアナログ盤がおすすめである)


 つぎのおすすめは『Face to Face』(2008年)。
Face to Face | CHEMISTRY | ソニーミュージックオフィシャルサイト
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 とにかく、とにもかくにも、ライブの完成度が高くて、高すぎて圧倒的で、ライブのエンディングで、ああ、この先ケミストリーは何を目指すんだろう、とかまで思ったあの日。つぎの『fo(u)r』もnothingなどぎゅっとくる名曲が多いので並んでお勧めです。続けて聞いてもいいかもしれません。


 そして3つ目は、The Way We Are(2001年)でんせつのデビューアルバムだ。

The Way We Are | CHEMISTRY | ソニーミュージックオフィシャルサイト
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The Way We Are【完全生産限定/アナログ盤】 | CHEMISTRY | ソニーミュージックオフィシャルサイト アナログ2枚組(2020年3月発売)
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 なんといってもこのそっけない(うそ!!)ジャケ写。金と時間と体力はかかっている。まさか本人たちのイケメン顔がはっきり見えないとは…と驚いたあの頃。初期のシングル3枚ともそうだけど。

 なぜだいぶむかしの、このアルバムを3番目に優先的に聴くべきか? いまとくらべると、当然、若い、ひらたくいえば、いまほどうまくはないし、若さがキラキラでまぶしくて痛いところは多少ある。しかしバカ売れしたアルバムであるし、やはり現在のライブでも親しまれている優れた楽曲が多いからだ。シングルカットされていないが、強烈な吸引力をもつ、高い支持を得ている作品もある。
 若い頃の青春の楽曲を、彼らはいつまで歌い続けられるのだろうか? などと思っていたこともあったが、そんなのはまったく素人の無駄な心配だった。彼らはいつだって「いま」歌う。いつでもあの時代に引き戻される、のではなく、いつでも、いまを生きる音楽としてそこにあらわれるのである。
 いまのCHEMISTRYはとにかくおかしいくらいに歌がうまい。どんな歌も、聞かせてくれる。もしかしたら昔の歌い方?もできるかもしれない。めちゃくちゃアレンジを変えているとか、すごく歌い方がかわってるわけじゃないと思うのだが、とにかくすごい(例によって語彙がない)。それをより濃厚に体験するためにも(当社比というやつである)、デビューアルバムはやはりおすすめである。


 他のアルバムもけっきょくぜんぶオススメだけど、音楽通??なひとは、joint album などいかがでしょうか。ジャケ写が白黒だけど猛烈耽美なのも良いです。
the CHEMISTRY joint album | CHEMISTRY | ソニーミュージックオフィシャルサイト


 モノトーンとカラフルを大きくいったりきたりなCHEMISTRY。そろそろ色彩豊かなターンに入るのか、なところで、このこのコロナ。しかしだてにやまほど楽曲をもっているアーティストではない。お楽しみは、まだまだ、これからだ。

 そんな彼らの音楽を、お茶の間からお手軽に体験できてしまう機会が、なんとすぐそこに!。9月27日(日) CHEMISTRY ライブ配信「TWO IS ONE」


19年前にCHEMISTRYが初めてライブを行った会場・恵比寿ガーデンルームからの配信
公式サイトより

 いままで3回行われたFC限定のトーク&ライブは手作り感満載で、それでもうめぇうますぎるぅとうなってばかりだが、こんどの場所はライブ会場。いったいどうなるのか、どれぐらい期待値をあげていいのか……、いやもちろん、がんがんにハードル上げていくでしょ!!! 楽しみだーい!