茶ぶろぐ

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世界が勝手に変わった

 世界が勝手に変わって、おそらくは異常なライフスタイルがデファクトスタンダードになった。ふしぎだ。自分は何も変わっていないのに。
 世界が変わらないから自分を変えるしかない、とはよく言われることで、だから人はなかなか変われず大変なのだが、世界がこうも勝手に劇的に変わっちゃうときも、たまあにはおこるのである。むろんぜんぜん望むような変化ではないが。


「人と会うな、家にいろ」
 社会的ひきこもりとしては、おーけーまかせろ、いつもとかわらぬ、なのだけど、いやところが案外そうでもない。バスにのってちょっと遠出の買い物ができない、ドトールにいけないのがつまらない。ストレスだ。そのていどのことだが、そのていどのことでバランスをとっていたので、それが侵害されるのははなはだ心外だ。
 だれもわたしの行動を制限するな、おれは常に自由だ、なにものもこのわたしを束縛するんじゃねええ!、となぞの雄叫びをあげる。


 問題は、本当に、こもっていたら生きていける、かどうかである。マスク、トイレットペーパー、ハンドソープ。目立って欠品しがちなのはそこらへんだが、キャベツもずっと消滅している。春キャベツはひとたま298円。君たち、どこへ行ってしまったの。大根もずっと高い。
 きゅうりはちょっと安い。なすはまだはやいのか高い。じゃがいももたまねぎも、すごく高くはないが、安くはない。
 遠くの美容院に通っていたので、行けない。シャンプーとかも買っていたので、じきになくなる。店内を客一人にちしているようなので、近かったら行くのにな。
 いままで「欲しいと思ったときに買いにいけば買えたものが買えない」というすごいストレスと不安。トイレットペーパーは本当に憂鬱だ。でももしかしたら、簡単に手に入る社会は、ずっとずっと戻ってこないかもしれない。


 世界は変わってしまって、もう戻らない。
 戻るようなものは変わったとはいわない。
 はやく元の生活が戻るように、などと望んでいる限りは、望んでいる間は、戻らないのだ。次の世界でいかに快適にいかに楽しくいかに死なないように生きるか、それを考えなければならない。