茶ぶろぐ ただのにっき

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映画『パラサイト 半地下の家族』観た(ネタバレあり)

映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト
 ワシの観測範囲で話題沸騰中の映画を観てきた。ポン・ジュノ監督、ソン・ガンホ、『殺人の追憶』『グエムル‒漢江の怪物‒』『スノーピアサー』「オクジャ/okja」名前は知ってる、聞いたことがある、一度は観ようと思っている、スノーピアサーは午後ローでみた、な知ってるけどみたことがない監督、俳優。ついにちゃんと映画館でみちゃったよ。


 すごいだろうとは思っていたが、ほんとうにすごかった。すごい映画、という感想になるのはよくわかる。だってそうだもん。すごさのひとつは、意外とちゃんとエンタメということだ。とても観やすい。重くエグくクドさもあるのに、おもしろくてつるつるっと観てしまう。まるで旨さのあまりぺろりとたべちゃった、と食べたあとに、いつまでもなかなかお腹が空かないネパールカレーやホニャララ系ラーメンである。そのときは楽しいのに、あとをひき、あとになると、また内容を思い出し、反芻するうちに、また喰いたい…と言う気分になるような。
 美味しいものと違う点は、思い出すときに、なんともいえないえげつない気分になることだ。
 えげつない、こんな作品が、カジュアルに面白い作品!、としてお気軽にツイートされてしまうなんて。


 ちがうじゃねええかああああ


 予想はついていたけど。こんな熱い濃い厚いものをみると、映画の代金などタダ同然という気分になる。エンタメかつ自分のなかに流れ混んでくるもの、インプットされるものの、質とか量とかアババババババぁああああああ。

 以下ネタばれ


 とても好意的なところ、ファンになっちゃうところ、それあ、なんといっても女優陣がすばらしい!! 中年以上女性がこんなに魅力的に描かれてるのってすごい。かっこよすぎる。日本の映画とかドラマとか、足元にも全然およばないわ!!!、となった。まあ綺麗なお姉さんも出てるんですけどね。
 かっこいいおっさんから若いかっこいいいまどきの?お兄さんまで。わしゃあ、kpopの美しさも良さもわからん。背の高さとか肌のぬめっとした質感とか白さとか、苦手なのん。だからあのお兄ちゃんも先輩も細くてきもいなぐらいまで思うくらいだけど、社長の気持ち悪さはもう最高だった。だいっきらいなタイプ。脳天気な奥さんより嫌い。近づかないでくれ。あの俳優さんもそういう気持ち悪さすさまじくて、すごいなと思った。きんもーまじきんもい。
 かといって、おっちゃんふたりがキュートでラブリーデスイートなわけじゃないけど、序盤はちょっとかわいいけど。怖すぎるわ。親近感もわく。
 観ている間、かなりお父さんにシンクロしてしまっていた。社長に早々に殺意がわくし、ぐいぐい上がっていった。ひ弱いので、お母ちゃんにも家政婦さんにもなれない。無計画で衝動的で、それでも恨み辛み僻み妬み嫉みは敏感に小さく蓄積して、最後の堰が壊れる瞬間をジャッジしたら、そりゃGOだ。


 晴天になるとぜんぶファンタジーのよう。上から下へ降りて降りて降りて降りていった先から、体裁は取り繕って、匂いはとれぬまま血塗られた場所にまた戻っていく。あの降りていくシーンは心象風景なのかもしれないが、汚水に水没するところは誰の幻想でもない。逃れられない現実だ。


 お母さんが砲丸投げをして、遠くでガシャーンパリーンピヨピヨピヨピヨとサイレンが鳴り続けるあたりから、かなり笑いが止まらなくなって、おばちゃんの北朝鮮のモノマネはだめ押しが続いてもう笑いのツボにはまっていた。笑うほどあとの落ち加減が楽しい、垂直落下のアトラクションみたいなもんだ。
 あまりにも自分たちと重なるから笑えなかったのか、自分たちと違うから特に笑いのツボもおされることなく笑えなかったのか、客席にいたひとたちはどっちだったんだろう。


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