デジカメ、スマホが当たり前になって、現代っ子はまちがいなく、写真写りがうまくなっているし、写真を撮るのがうまくなっている。あなおそろしや。じゃあもしかして、日本語の発声がかわるのかな、と思った。
日本語の発声は、発声の深さはあまり関係がない。浅い固いアイウエオも、響き豊かな腹からだすアイウエオも、同じアイウエオである。しかし聞き取りやすさなら違ってくる。アナウンサー、役者さん、司会業など、人前で話す人は、腹から声をだすし、滑舌もよくなる。
YouTubeを徘徊していると、いくつかの点に気付いた。
- 海外は若い女子(十代)でも、顔をだしてぺらぺらしゃべっている人がいる。
- 顔はださなくてもナレーションをぜんぶしゃべってつけている。
ところが日本では、同じようなジャンル(主にライフハック系)では、
- もちろん顔はださない
- しゃべることはなく、いいたいことは字幕
- 画面も地味で動きが少ない
となる。
ジャンルによる違いは大きいとは思うけど、ネタをやるというより、何かについてちょっとした知識や技術をシェアしたい系では、その傾向が強い。
なぜかなあ、となると、そりゃ素人さんはいきなり、他人が聞き取りやすくはしゃべれないからだ。たぶんおもにアメリカ人は、人前でしゃべること、プレゼンすることになれている。そしてイギリス人もテンション低くてもよくしゃべる。ロシア人もサンプル数は少ないがたぶん似たようなもん。フランスやイタリア、ドイツはどうだろう。わからんけど。中国語はなぜかでかくてよく通る。
いますでに人気があるゆーちゅーばーさんたち、くわしくはないけど、たぶんみんな声がでかくてハキハキしゃべる。それは日本語はふつうのひとは、声をはらないと、聞き取りにくいからだ。バイリンガールちかさんは、日本語になると少し音が固くなるが、英語はネイティブだし、年をとってきて???、だいぶ日本語のトーンも落ち着いてきたような。ヒカキンさんなんて、そもそもばりばりに声をだすタイプじゃないっすか。家人が時々みている数学の講座の人も、そこまでではないが話し方は聞きやすい。Mark Weinsさんなんて普通にしゃべっているのになんかいい声だし。ずるいわ。
日本は、つくづく、絵画と書き言葉の世界なのだ。「話す」スキルが、みんな低い。
しかし、時代がかわり、技術や流行りが変化すれば、もしかして発声がかわるかもしれない。ほんきでゆーちゅーばーをめざすお子様は、小さいときから「発声」に気をつけろ!、人前でしゃべるのは恥ずかしくても、人がききとりやすい話し方ができるように、人間相手に練習しておけ!(てきとう)
あるいはこれは願望でもある。海外の若い人気?ユーチューバーのように、若い女性でも落ち着いた聞き取りやすい声で話す人がふえたらいいんじゃないかなあ、という。日本は落ち着いていると、ぼそぼそテンション低い小さい声とかで、そこちがうよとおおきなツッコミをいれたい。
中年のおっさんおばさんが、いい声の人ががんばって動画会話に参戦してくれてもぜんぜんかまわないんですけどな。