勝間和代さんというのは、猪突猛進ブルドーザーだ、とどこかに書いていた。いまとなると、これは他の人へのたとえを借りたものだったようだが、長くそういうイメージの人だった。メディア的な浮き沈みはあれど、だいたい概ねぱわふるに生きている人のようである。
最近は、はてなブックマークでよくお見かけする。ホッテントリ入りする。微妙に長いタイトルを見かけると、なぜか毎回「イラっ」とする。そのタイトルが「イラっ」とするのか、勝間和代という名前だけでいちいちイラッとしているのか、よくわからない。
かつて著作も購入して読んだことがある。何かと話題になるひとなので、一度はちゃんと本を買って読もうと思って、そうしたのだ。面白くてためになる感じがした。頭がよくなった気がした。お利口になった気がした。
ぜんぶそんな「気がした」だけだった。
そもそも、ふつーのITヒエラルヒーの末端サラリーマンには、必要のないものだったのだ。それだけのことだ。読んでも役に立たないとかどうかよくわからないけど、そうだったのかもしれない。つまらなかったとか、金を返せとは思っていない。
だが、その後、だんだん興味をうしない、ご本人の露出も変化があり、いまに至る。
強そうなライフハックな記事が、はてブでは流行るようだが、いまはもう記事はみにいかない。でも以前よりは、なんだか楽しそうで幸せそうな感じがする。
世の中にはいろんな頭の良さがある。この人は嫌いだという感情を起点に他人の頭の良さを理解できないことは多々あるが、勝間和代さんの場合は、好き嫌いとかよくわかんねえし、頭の良さもわからない。
そりゃあ、あんた、ぜんぶがわかるわけがないでしょう。
でもときどき、なぜか自分は「イラッ」とする。強そうで元気そうで自信があるかんじが、いやなんだろうか? 気にさわるんだろうか? 小さく、ありふれた話だ。