茶ぶろぐ

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『はたらく細胞』のおもしろさ

 また思いたって『はたらく細胞』をみている。放送中も配信でみていて、今回もまた配信でみている。楽しい理由はいろいろあるが、OPが内容にあわせたれっきとしたアニメソング! しかも歌っているのはキャラクターたち! という点も、すごく気に入っている。これだけで好感度が爆上がりする。本編が始まる前に楽しい気分になる。


 作品は、「人体の細胞たちの擬人化」というアイデアがもちろんだいぶすごいけど、そればかりではない。作品を気軽にみていると、台詞がどこかで聞き覚えのあるかんじ、王道、ベタがてんこ盛りなのに気付いた。午後ローをみてる感覚。アニメとか、映画とかで、こういうベタシチュエーションに決め台詞あるある〜〜! 声優さんもとてもいいお仕事をしている。ベタはうまくなければ陳腐になるから、うまくなければだめなのだ。医学的要素をのぞいたところのストーリーも、むかしの少女マンガ、なつかしのテレビドラマみたいなノリがある。ドジだけど愛嬌あるヒロイン、正義感が強いヒーロー(このふたりが安直に恋におちたりしないところは今日的)、パンを加えて走り出すとか、ぶっきらぼうに手をかすとか、王道も王道、りぼんを読むようなちいさなときめきにきゅんきゅん遭遇する。そのほかにも、普段は役立たずにみえてもそれぞれの役割では力を発揮する、的なベタ展開。

  • 「ちょっとあれみて」ひそひそ陰口
  • どうせ自分なんか
  • 特殊な敵
  • ああ、もうだめだ!
  • いや、自分にならできる!

 ヒロイック・ファンタジーだ。他にも幼なじみ萌えもあり、圧倒的敵キャラだけど影があり、とかコテコテな要素をたくさんつかいこなしている。
「細胞の擬人化」という一見したところ不可能にみえるようなことを、王道なキャラ設定、台詞、展開を、絶妙に医学的なストーリーとして成立させている。すごい。プロなお仕事。
 そもそもマンガとして、絵が上手い。きちんとびっしり描かれている。細胞や敵の決めポーズは特撮の設定集をみているような緻密さとわくわくさがある。アニメもかなり出来はいいほうだが、マンガはもっとすごい。キャラクターに加えて、たくさんの細胞たちが体内で働いているところが本当にすごい。人体の広大さ、複雑さ、奥行きを感じさせ、それらにともなう興奮をおぼえる。


 なのでともかく、具体的な長所が多い。だからスピンオフもあんなにできるのだろうか。いったいどうやって描いているんだろう?? うまい言い方じゃないけど、すごい偏差値高い人なのか。欠点があるならば、長いストーリーは作りにくそう。成長物語とか、あるわけじゃないからなあ。医療マンガってそもそもそうですけど。作画的に劇場版などあればいいのにな。アクションね。あそこまでやるなら極めて欲しいAKIRAりすぺくと。医学的にはネタは無限だと思うので期待。
 一度みただけでぜんぶが頭に入ってくるわけがないので、何回もみる。何度も入る解説は最初のうちは、講義を受けていて眠くなるモードが発動したけど、二、三回目以降になるとだいぶ聞きやすくなってきた。自分が慣れたこともあるし、複数回の視聴に耐える作りであることがうれしい。

 もうすぐ風邪の回があるらしいですけど…、まじ、最近すごい信じられないひどい風邪で、急性気管支炎で、本当に死にそうなので観る。