秋なので、おすすめかもしれないアニメ映画を10本くらいあげてみる。
10本もあげられないのでは……?
という疑いが頭をもたげ、やってみることにした。やはり何も見ずにはあげられないので、ネットで他力本願。みんな好き勝手ランキングでたのしいねー。他の人が上位にあげているなかには、「絶対に観るな!」という逆オススメも頻繁にふくまれているのも片腹痛い。ジブリは全般的にオススメ。オススメしないトップテンもあげたら楽しそうだけど性格が悪くなるだけかしら。ところでアニメ映画の良さとは、そんなに長くないところである。
並べてみたら、ずいぶん不思議なことになった。ほとんど観ていない時期もあるし偏っているのでしょうがない。普通のアニメファンなので、有名な作品ばかり。
- ふしぎの国のアリス(1951年)
- メリー・ポピンズ(1964年)
- 幻魔大戦(1983年)
- 風の谷のナウシカ(1984年)
- 天空の城ラピュタ(1986年)
- AKIRA(1988年)
- クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年)
- 名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年)
- イヴの時間 劇場版(2010年)
- 怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年)
- 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段(2011年)
ふしぎの国のアリス(1951年)
監督:Clyde Geronimi、Wilfred Jackson、Hamilton Luske(3人もいる…?)
ディズニーの映画。視覚、聴覚、語感、音感、色彩、意味、など感覚がぬるぬる混乱してくる傑作不条理アニメ映画。ダンボのおそろしさには負けるけど。大人も子どももうなされてしまえ。歴史の一本とえば白雪姫のほうだと思うけどジェンダー的に問題ありなのか、アリスのほうがよくみられる。ディズニーの昔のアニメは、夢にでてきそうな、長く大人になってもぺっとり頭のどこかにはりつくような奇妙な感覚を残す。そういう闇がでろりっとこぼれておちてあるのが、いいのデス。
関連オススメは「ピーター・パン」(1953年)若き日の岩田光央さんの吹替。
売り上げランキング: 21,499
メリー・ポピンズ(1964年)
監督:Robert Stevenson、出演:Julie Andrews、Dick Van Dyke
これもディズニー。いきなり実写じゃねえか! なんだけど、アニメ部分も気持ち悪いほどすごいので、アニメ映画からも外せない。記憶のあるころにはじめてみたときはぞわっとした。ジュリー・アンドリュースの歌声も異常、ダンスする人たちのダンスがうますぎておかしい、日本語吹替の歌も味わい深い。もちろん名曲というかすてきな旋律ばかり。二度三度何才になっても楽しめる。話のめちゃくちゃさはアリスと似たようなもん。イギリスだしな。
関連オススメは「オズの魔法使」だけど、Wikipediaのジュディ・ガーランドの項目を読むと印象がめちゃくちゃかわってしまうので、読む前に観るあるいは、生涯読まなくてもよい。
幻魔大戦(1983年)
監督:りんたろう、出演:古谷徹、小山茉美、江守徹
もう記憶が定かでないんだけど、音楽がかっこいい。なんかかっこよかった。何度かみた記憶はあるので、もしかしてむかしはテレビ放送あったのかもしれない。主人公は古谷徹だったのか……。いろんな意味で個性的でインパクトがあって、美輪明宏とか永井一郎とか滝口順平とかいろんな人の台詞をいって遊んでいた気がする。白石加代子まででてる。
風の谷のナウシカ(1984年)
監督:宮崎駿、出演:島本須美、松田洋治、榊原良子
当時は、アニメファンがみるだけの映画だったんですけど。やっぱり名シーンと名台詞の塊で、いまでも何度みてもわくわくきゅんきゅんしてしまう。え、何にキュンとする? ユパさまに決まってっだろうがよ……(むかしはイケオジとかぜんぜんわかりませんでしたけど)原作を連載で読んでいた。
天空の城ラピュタ(1986年)
監督:宮崎駿、出演:田中真弓、横沢啓子、初井言榮、寺田農
映画館(?)で観たときのショックがすごかった。本当に息をするのを忘れていたのは、後にも先にもこれだけ。テレビ放送がひんぱんすぎるけど、大スクリーンで観るべきなんすよー、だって「天空」だよ、天空。
関連オススメは、映画じゃないけど、テレビ「ONE PIECE」の54話「新たなる冒険の予感! 謎の少女アピス」から61話「怒りの決着! 赤い大陸を乗り越えろ!」(2001年)のアニメオリジナルの話。予想外に面白くていいです。田中真弓に言ってもらいたい台詞の盛り合わせ感すごくてそのとおりでキュンキュンくる。
AKIRA(1988年)
監督:大友克洋、出演:岩田光央、佐々木望、小山茉美
映画館で観たかどうかわからない。これも何度みても楽しい。みはじめると最後までみないと落ち着かないのがややこしい。音楽も絵も台詞もすごい。ストーリーは難しいな? オリンピックも近いし、観るならいまだの一本。
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年)
監督:原恵一、出演:矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治
あまりにもいろんなところで傑作といわれるので、しんちゃんの映画を他にいくつか観てから観た。すごいにぶい大きな衝撃をうけた。世代的には自分より少し上になるけど、オトナはたまらんだろうなと思った。
名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年)
監督:こだま兼嗣、出演:高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明
コナン君がホームズファンなのは大前提だけど、未見のときは、どうやってホームズやロンドンを話をからめるのか、ものすごく謎だった。はじめてみたときは設定のうまさと面白さにうならされた。ちょっと○×要素も入っているのが! コナンくんの映画のなかではぶっちぎりイチオシ。黒の組織とか興味ねえw。ときどきHuluにくる。
イヴの時間 劇場版(2010年)
監督:吉浦康裕、出演:福山潤、野島健児、田中理恵
ときおり作品名をみかけていたのでなんとなく観たら、おもしろくてびっくりした。淡々としているけど、考えさせられたり、驚かされたりする、余韻が長くずっと残る。AIの時代がどんどん近づいてきているのでいまこそみるべき。 2018/10/28の時点で、Amazon Primeで配信中。ソフトは品切れ中…?
怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年)
監督:Pierre Coffin, Chris Renaud、出演: Steve Carell, Jason Segel, Russell Brand
Twitterでフォローしてる方がミニオンを推しで観てみたら、かわいくて面白くてせつなくて笑えてびっくりした。原題は”Despicable Me” despicable は発音が難しくて意味もちょっと感覚的に未だにつかめてない。グルーも三姉妹も悪役もミニオンたちも最高。でもこんなに、こんなに世の中黄色だらけになるほど人気がでるなんてな。この作品は、シリーズは、絶対に必ず常に、字幕で観ましょう。
劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段(2011年)
監督:藤森雅也、出演:高山みなみ、田中真弓、一龍斎貞友
くり返すようだが、だまされたと思って観て…!!と100回ぐらい言わねばならない。そして1度観たひとは、二度三度と観ることになる。なぜならば、忍たまなのに、けっこう話が複雑だからだ。その上登場人物が膨大なので大混乱きわまりない。唯一の欠点はゲストキャラの声だが、細かいことは気にするな。劇場版なので絵もすばらしく脚本もねられている。アクションも独特のナンセンスなギャグの連なりもミュージカル調もありである! 刮目せよ!