Huluで名探偵コナンをたらたらみている。夕方以降の家事のBGVにちょうどよい。声優さんがうまくてみんなたくさんしゃべる。どうなっているんだと画面をみにいくこともあるけど。だからちょうどよい。
むかしから気にはなっていたけど見ている作品ではなかった。アニメをわざわざ録画してみるような生活をしていなかったからだ。最近も観られたらラッキーぐらいで、とくに本編を追っかけていない。
だからHuluでみている範囲は、むかしのが多い。見尽くしたらだんだん現代に近づいてくるだろう。
観ていてぼんやり思ったのは、コナンはほぼほぼひとり三役だったのだなーということ。新一とコナンは基本であるが、それ以外に小五郎の声で謎解きが多い。映画やスペシャルではコナンが多いだろうけど、テレビのレギュラーでは、小五郎だろう。コナンが小五郎でしゃべるとき、コナンであることはあまり意識されていない。小五郎がふつうにしゃべっている。けれども、絵ではコナンがしゃべっているのである。
どんな事情でキャストがかわったのか、それはたぶん視聴者は知らないでいいことだと思うけど、魂をわかちあっていたなんて大げさかもしれないけど、長い間現場でひとつの作品、キャラクターを作り上げてきた人たちどうし、どんな気持だったのだろうかと、時々考える。あとからそこに加わった人の心境も。
小五郎に限らず、コナンのキャラクターはそれぞれできあがっている。できあがっていたからこそ、変更も可能だった。極端な話、コナンだって変わりうる。作者や制作者や声優など、いろんな人たちの積み重ねの結果、キャラクターが完成してしまっているからだ。完成しているから変わりうる。ちょっとせつない。
あまりにも長く続くと、漫画やアニメも、それ自体が時を孕み続ける妖怪のようなものになる。いまそういったものがたくさん日本には生まれつつある。コナンはどうなるのかなぁ。キャストの声や、いろんな事情で歯抜けでぽろぽろ変わる前に、メインのストーリーは完結してほしいと日々願ってる。
94巻は映画とメディアミックス…??
苛酷だわ。