茶ぶろぐ

40代のライフスタイル@TOKYOブログ

PON!のダブル司会とヒルナンデスの井森美幸のなにかについて

  PON! は平日の午前中にやってるお気楽な情報番組である。この番組は2010年からだが、番組の枠自体は古く、以前から朝の情報番組と昼の番組の狭間で、すがすがしく頭からっぽさを発揮し続けている。番組のメイン司会者は、週の前半はビビる大木、後半は岡田圭右。だが最近番組は月〜金から月〜木になった。すると木曜日はダブル司会者となった。ビビるが月・火・木、岡田が水・木なのである。変更前はビビるが月火水、岡田が木金だったが(wikipedia)、2日ずつではなくダブル司会者にするなて、なんだか大人の事情かしら?、二人も司会者がいてうまくいくのかしら?、なんて暇な主婦は不安を感じた。しかしどうやらダブルボケらしく、舵取りは日テレの青木アナである。顕著なのはゲストのクイズコーナーで、二人とも趣味にはしった回答を披露する。椿鬼奴も同様に。それがすごくシュールでおかしい。平日の午前中、おそらくまともに働いている人はもっともコスパが上がっているだろう時間帯に、全力で素面で偏ったボケを投げ合う。いや彼らはそれが本業だけど、司会者としているときはそんなにボケ倒さないし、夜のバラエティだと好きな小ネタは出来なさそうな立ち位置なので、そういうしがらみをつかの間ふりほどいてちょっと趣向が違う雰囲気がとてもいい。


 そしてもう一つ真昼のシュールな笑いといえば、ヒルナンデスに時々でてくる井森美幸である。スタジオゲストやいろんなコーナーにゲストとして出るが、準レギュラーかどうか定かではない。ファッション対決的コーナーが特におかしい。ひとりでエンジン全開、ひとりでもしかして自虐、かつそれを超える捨て身どころではないギャグ。すべてが井森美幸であり井森美幸であるが故のかつ井森美幸を常に超えるような、ひとりだけ異次元のなにか。笑いをこえて、芸人がため息をつき舌を巻くほどである。単なるおばさんの何かでもない。おもしろいことをいうおばちゃんの次元でもない。間接的に活力気力を与えられるような気もしないでもないが、好きなようにやっているふるまうしゃべる井森美幸を眺めるだけである。井森美幸を解説するために井森美幸という単語しかでなくなってくるようなすさまじさである。


 というわけで昼間の日テレのバラエティは鉄板芸人を並べつつ、隙間に怪しいものを射し込んだり、間違いないキャスティング故にゆがみが生じるという、なかなか頭を使っているのかいないのか、いやたぶんまちがいなく見る方は頭を空っぽにできる異次元への扉が開いている。疲れている、頭を使いたくない、夜とは違うものをみたい、という方にオススメ。ヒルナンデスのファッションコーナーは後半なので頭からみていると途中で投げ出す。


 レシピの女王はヒルナンデスのなかでは数少ない苦手企画。料理関連の企画は全般的にイマイチである。それはもしかして頭からっぽさが足りないからではなかろうか!

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