茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

人生二度目の開腹手術

 人生二度目の開腹手術をした。同じ病気で。前回はほぼ30才、今回はほぼ40才。同じ病院、同じ先生。まったくご面倒をおかけいたします。
 だが、入院生活は変わっていた。よりスパルタになっていた…!
 手術の翌日、午前中には1度立ち上がる。カテーテルはずす。昼ご飯たべたら、やたらとトイレに行きたくなって、めちゃくちゃおきてあっという間に歩行になれる。歩いて歩いて言われるので、部屋のなか、病棟、ちょこまか歩く。寝ている間も動いて動いて言われた。
 おかげで前回より回復が早かったかもしれないという不可思議。


 いやまぁ、諸々他の事情もあるけれど。


 あ、最大の違いは、腹の肉ゥ…!!!


 だが1kgは痩せたようだ。


 入院している間に、九州で地震が起きた。本震の夜、たまたま寝る薬を飲まずにねたら、深夜に目が覚めた。ツイッターの防災系アカウントからの通知がばしばしきていたようだった。とりあえず通知をオフにしてタイムラインが埋め尽くされて心理的に悪そうなのでフォローも外した。九州のフォロワーさん(熊本や大分の周辺)がかなり大変そうだった。鳴り止まぬ速報と地震になかなかハードな一晩を過ごしたようだった。


 まぁ腹をきった人間が、震災の映像や情報を見るのは足をひっぱるばかりでよくない。なるべく観ないようにもしていたが、入院というのは不思議なもので、外界にあまり注意がいかなくなる。内向的になっているというわけでもなく、ただ治すことにからだのあらゆるリソースが使われるみたいらしい。


 おそらくはそこが病人と妊産婦の違いだ。妊産婦は本当に大変そうで、下手すれば病人よりゾンビのような歩き方をする。笑っちゃいけないが笑ってしまう。だが病人ではないのだ。ぼろぼろヨレヨレだけど、病人ではない。病人は感覚器の機能が低下していて、影が薄い。ぼや〜っとしている。妊産婦はくたびれていても、めちゃくちゃ大変そうだけど、病気ではない。覇気があり生き生きしているわけがないのだが、だからこそ、病人とは違うケアやサポートがいる。


 病気によるのだろうが、今回の入院は比較的あれこれ考えたのに、また急速に忘れている。そういうふうに脳はできているのかもしれない。



 入院中終盤でいっきに読んだ。夜中犬。はぁ本当にもう傑作だった。アルジャーノンとか読んだ人はするりと読めるで。