茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

ユニクロの一人負けについて徒然

 ユニクロが一人負けしているそうだ。それは市井のおばちゃんでもわかるくらいで、「負けてるよ!」と言われてるいまも、負け街道をぶいぶい爆走している。

 まず、いまのいまの話でいうと、

ユニクロのくせにいま欲しいものが売っていない
 デパートのなかのオシャレアパレルきどって、辛気くさい秋物なんか売ってる。以前からのことだけど、この陽気で、目立つところに、辛気くさい秋物を並べるそのセンス。本当にオシャレなブランドはもうがっつり全部秋冬かもしれないけど。庶民が買うようなメーカーやブランドは、店先はセール品をおき、晩夏ものをしれっとその近くに配置し、がちの秋冬ものは、店内の一隅に並べる。いまは3つの季節と価格帯が共存する。お客は「いま」着る「安い」ものを買いに来て、うっかり定価の晩夏ものを買う。晩夏や初秋ものは、最近お利口なので、色味は少し落ちつくが、素材は真夏OK、だったりするので、9月いっぱいは間違いなく着られる。OLさん向けの服はたぶんそう。
 暑いときにカジュアルな服が欲しい、といえば、ふつうのTシャツを、夏らしいものを、まだまだ暑いあいだはがっちり並べておくべきだ。ユニクロは何をやってるんだ。


売る商品が偏りすぎている
 Tシャツを大量に売ってるけど、デザインが違うだけで、そもそも形や素材があまりよくない。良くないものが大量にならんでいる。いやふつうのが欲しい。ふつうのは売り切れてる。涼しいふつうのやつ。ZARAは1000円のオーガニックコットンのぺらぺらだけど結局けっこう着られてしまうTシャツをずっと大量に置いている。お客はそれを買いに来て、ついでに、うっかり、秋物を買ってしまうかも知れないのだ。ユニクロには客をよぶ商品がない。
 ラリコの複数買いの人は多い。だが、季節が変わっても置いてあるものは同じ。新しいものは買わない。なぜ同じ素材で長いのを作らぬ?。なぜ落ち着いた柄を作らぬ?。ふくらはぎや足首は隠れていたほうがいいときもあるんだぜ? あんなのワンマイルウェアとは言えぬ。外にははいてゆかぬ。そしてエアリズムのブラトップは酷すぎた。ちくせう。なんで?というほど着心地良くない。売っている商品のバリエーションが乏しすぎる。一つの商人のなかでバリエーションがあっても、だめだ。もう一度いうが、デザインが違うだけで、そもそも形や素材や機能があまりよくないものを大量にならべてもしょうがない。


痩せているひとが着ていないと普通の服にみえない
 GAPやZARAH&Mともくらべて、この点は全然改善されないので、ユニクロはおかしい。何がどう違うのかわからないけど、ユニクロのデザインは、痩せている人しか、服に見えない。Mサイズでももうやばい。モデル体型を基準に全部作っているとしか思えない。ユニクロの客層がそんな体型が多数派なわけないだろう。ふつうの体型の人が、ふつうに見える服をつくれなくて、何がカジュアルブランドじゃ。
 無印は海外ブランドとは完全に違って、がっちり日本人体型に狙いをさだめている。サイズ展開はせまいけど、日本人のふつうのひとが安心して着られるデザインだ。ユニクロは海外ブランドほどおしゃれじゃないし、日本人のこともそんなに考えていない。どこにむけて何を作っているのだ。
 ユニクロは体型が関係ないものしか、作っちゃだめなのかな、そうかもな。



 書いていて気付いたが、ユニクロは商品バリエーションが極端に少ないのだな。だから失敗したら失速する。多様性が意外とない。