就職するまで眉を描いたことがなかった。
いま考えるとそれはねぇだろうw、と苦笑いしてしまう。
そもそも、当時、「お化粧する」ことをすなわちイコール「ファンデーションを塗る」ことだと思っていたのが間違いであった。
眉は髪の毛と同じで、あまりぼさぼさでは、不審人物扱いされてしまう。
化粧なんか逆立ちしたって嫌だ、という人は、せめて、眉毛の散髪はしよう。スカスカの場合は、一番安い資生堂の300円以下のやつでちょっと埋めておこう。
日本ではファンデーション信仰が強いが、ヨーロッパの女性は、眉とアイメイクが主流であるという。そしてかつ、彫りが深い顔に、影をいれるシェーディングを重視して、なおも立体的な顔にする。日本は平たい顔族の上に、のっぺりぬって、シェーディングがそれほど普及していないから、よけい平べったい二次元のような顔になる。せつない。
ちゃんとお化粧をしている、ようにみえる人の化粧でも、それが果たして、立体的であるかどうかはわからない。アイメイクを盛っても、どこか二次元で有り続ける。むしろそれを好むのかも知れない、日本人は。