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映画『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』観たメモ

映画『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』公式サイト

 ごおくてんとまではいかないが、なかなか良かった。
 笑い転げてきた。
 ラブコメだもの。
 お友達同士でも、おひとりさまでも、楽しめるけど、やはりカップルでいったらステキなデートムービーかな。


 以下ネタバレありです。


 笑い転げて、きゅんとしてドキっとしてせつなくなった。ときどき若年層の客層がてれまくっていたのが面白かった。
 笑いのトリガーはぶちょお。小さい前ふりが少しずつあって、ぶちょおの絶妙な一手で、笑いスイッチが入ると、もうたまらない。サウナシーンはあんなに予告映像でもながれていたのに、本編はもっとずっと面白かった。牧が記憶喪失なんてと噛みついてくる、萌えが炸裂しつつ、笑いのピークでもあるなんて。シーンを〆るマミアナさんもすばらしかった。その前ふりでもある粉の下りも、ほとんど素のジャスと二重三重(役柄としての記憶の有無の曖昧さ、役者としてのいきなりのアドリブ)にすっとぼけているぶちょおが最高でした。さすがだ。
 新キャラはみんなよかった。ジャスはどうなのかな〜と思っていたけど、志尊くんはさすがだった。映画全体でいちばん変化があり、ユニークだしかわいいし泣けるしかっこよかったかもしれない。入ってきた役者の魅力を、ちゃんと引き出してしまうところが、「おっさんずラブ」の魅力じゃ。沢村さんはカッチリおとなのお仕事をみせていただきまして、かっこよくてえらそうであやしくて、牧に触るシーンとかもうぜったいアレですよねとその場は永遠に信じていたってかまわない、うつくしすぎて罪ぃ!でした(ファンガール魂がスパークすると発言は逆に控えめになる)。
 もうひとり終盤にでてくる強烈な新配役が! 正直、相方さんのバーター的なイメージだったが、ビジュアルも最強だけど、発声が滑舌がすばらしく、何者だかわからない台詞回しが最高だった。
 それぞれ田中圭と1対1のシーンがあり、それぞれ印象的なシーンになるし、魅力的だし、田中圭は自身の芝居とかを大きくかえているわけでもないのに、相対するキャラクターの個性や役者さんの魅力を引き出してしまうのだな??!!!、と深く関心感動してしまった。こういうところほんとすき。(敬称略)


 牧は信じられないほどに美しくて、序盤の橋のシーンがエロすぎた。エロすぎてくらくらした…。(あのシーンは牧がおしてるよね?おしおしだよね?)
 祭りのなかで着物をきて所在なげに佇む、背中からのショットなのに、
「ちょっと、なんなのこの乙女は!!」
 他のドラマなどで着物をきてるのと、ぜんぜんちがう〜〜!! 牧をみてると、エドガーとかアラン(ポーの一族)を思いだすのだけど、いやもう、存在が少女マンガを超えているよと頭のなかがくらくらしてくる。
 終盤の火のなかでぶちょおと言い合うシーン、よく考えたらそんなシチュエーションがおかしいのだが??、炎のなかでスーツ着たおっさんどうしがなにやってんの?? なのだが、ちゃんと成立させてしまうの、やばい。
 本人がどのように牧というキャラクターをイメージして作り上げているのかわからないけど、完全にフルスイングで翻弄される。


 メインとゲストキャラについては、王道好演、おさラブ的に、ラブコメ的におっけーだったが、連ドラで成功した大きな要因のひとつであるといえる、その周辺の人たちについては、若干荒く見えたのは否めない。てっぺいとマイマイは尺は短くとも美味しく楽しい感じでしたが(マイマイは全編にわたって楽しい)。むりやり状況を変化させずに、ちずちゃんみたいに、わかれちゃったーみたいな話だけでよかったんじゃないか。美男美女コンビは曖昧なおつきあいのままでもよかったし(くださいシーンはすごくよかったけど、よかったから、うまいからああいう芝居をさせたくなる気持ちはわかるけど!! だってふたりまとめてめんどうみる〜〜なんてすごいよ??)、主任はとくにそれはいらんだろ、な展開だった。
 どうもアレらしい、というのは、ましまさんの発言からも若干予感していたし、事前にタイムラインで察知していったのでそんなに驚かなかったけど。じっさいにみたら、ましまさんの芝居の説得力が強くて、違和感は薄めらたけど。
 けれども。
 だけれども。
 物語のなかでそんなに時間はたっていないのだから、

  • 牧への未練はないけど優先的にはかわいがる
  • ぶちょおは部下として引き続き尊敬しているし同情している、同士的なところはある
  • 全然別のところで新しい恋の気配をチラ見せ

ぐらいの主任がよかったです。そのほうが続編も作りやすいじゃん!!


 え、続編、そうだ続編……。
 内容としては、どれだけでも続編が作れる状態であるのだ。主任が部長になびいたけど、もう次の季節では他のひとに心がむいているかもしれない。それはそれでいいのかも。キャラクターに対して愛がないわけではなく、メインはあくまでも3人だから、その3人のラブコメをつらぬくには、多少周りが翻弄されるのは仕方がないとは思う、この作品に限っては。なぜかというと、演じている人がブレがないように補正してくれるからだ。主任が部長へベクトルが向いても、暑く熱く相手を思うところはかわらない。だから五億歩ぐらいゆずってよしとしよう。
 ラブコメとしては、何度でも何がおきても、ぶちょおははるたんに恋をするし、はるたんと牧はいつまでもいつでも丸くはおさまらない。
 次をやるとしたら、「結婚していて養子縁組で子どもを迎えて子育て中」しかない。何年後かな。法律がおいついていなくても、おいつている設定にしてしまえばいい。そしたらホームコメディだ!
 こんなことまで考えるのは、吉田鋼太郎さんがどこかで「田中圭にずっとはるたんを演じてほしい」なんていうからだw。(ホームズやポワロじゃないんだぞ! 好き!)さすがにもう続編はないと思うけど、五、六年後の、年をとった春田と牧を見てみたいという夢はある。


 ところでみていて不思議だったのは、まあまあちゃんとできているけど、なぜか「映画味が足りない」ということ。テレビドラマをみているみたい、とまでは思わなかったけど、冒頭の香港の下りは、田中圭ならもっと動けるだろうから、もうちょっとがんばって欲しかった。だって香港だよ、ちょっとジャッキー・チェンは意識しているよね? それからキャラクターの顔色がいまいちなところがちょいちょいあった(映画館のせい?)もしかして田中圭はじゃっかんお疲れ目だったのかなあ、と思うところがないでもない。どこがどうというわけじゃないけど。
 予算は多めだったけど、もう少しお金と練る時間、準備期間があったら、もっといいものができたんじゃないかなとも思う。単発ドラマから連ドラの奇蹟を考えると、そこがちょっと鈍くて惜しい。
 しかし大変そうな田中圭も、最後の最後のシーンはいきなりフェロモンがドバアアッですよ。夏休みなので若年層の観客はてれてれしてました。いや照れるよね。きんぴらついてます牧によるネクタイくいもやばかったですけど、はるたんは、ずるい、超ずるい。予想していても、「キターーー!!!」と驚く。牧のメロメロな表情もやばかったっすね……。また寸止めで次回へ持ち越しかなと思っていたので。映画館でるとき、みんな変な顔していたんだろうな。



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