のこのこ茶ぶろぐ

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動物園で春一番

 唐突に動物園にいった。以前は年パスを持っていた時期もあったが、最近はご無沙汰していた。子パンダも初。動物園の入り口も混んでいるし、入ってすぐのパンダはもちろん長蛇である。しかし待ち時間は40分以上ということなので、まずは並んでみた。

 冬の終わりの昼下がりで、寒くはない。それどころか、春のはじめの強烈な紫外線が、デコにささる。行列はうねうね広く蛇行しており、場所によっては、木々の近くでひんやりするが、メインで待つところは、ひらけた場所でがんがんに陽が照りつける、暑いほど。ぶんぶんに吹く風は、のちに春一番と知る。

 じっさいは30分ほどの待ち時間で、ついにお目見え。だが、知ってる、たいていみんな、わかってる、やつは寝ている。

 しかしさすがに子パンダであるので、木の上で寝ていた。不安定そうな枝の上で、絶妙に安定して、身動きせず溶けそうなまんじゅうのように寝ている。

  母親はアクティブだったが、手前と裏側の運動場と部屋の出入り口あたりを、しきりにうろうろしているばかりで、忙しい足とお尻しかみえない。

 父親は仕事を全うするがごとく、手前ではないが、ぐるぐる歩いたり、時には木の幹にしがみついて立ち上がってくれた。

 基本的に奴らは寝てる、しかも土に汚れたお尻をむけて寝ている。よって、まったくラッキーであった。

 

 子ゴリラをひやかす。小さい。見れば見るほど人間のようで不思議。真っ黒なので、母親らしきゴリラとくっつくと、なにもみえなくなる。よく動く小さいものには、子どもも大人もテンション上がるらしい。黒山の人だかりでうるさい。パンダは静かにしろと注意があったけど、ゴリラたちは平気なのだろう。

 ワライカセミは、バランスが悪いのに美しいふしぎな鳥である。どんなふうに笑うかは知らない。

 ニホンザルたちは、傾き始めた陽を背に浴びて、ぽそぽそなにかを食べている。まったりしている。

 

 プレーリードッグが、まだ冬のせいか、みんなもこもこに膨らんでまあるくて、ハムスターのよう。もぐもぐタイムに、必死というわけではないだろうが、各々高速で細い草を食む。
 そのとちゅう、体をプレーリードッグらしく伸ばして、
「キ゛ュウ!」
と、奇声をあげる。何度も、ではなく、それぞれバラバラのタイミングで、ときどき、たまに。みんな、おどろくわけでもない。何かの合図でもないらしい。
 もしかして食べる途中に必要な行動だったのか。飲み込むために立ち上がり、奇声はげっぷだったのか?

 うしろには、他から引越してきたはずのバイソンたちが、もくもくゆっくり食べていた。彼らは正面や後ろからみると、うっすい。横からみると山もありけっこう大きい。

 プレーリー仲間で、そこに集まったらしい。

 

 園内はもりもり工事中。これからどんなふうに変わるのだろう。パンダは中華圏のひとも見に来ていた。