茶ぶろぐ

40代のライフスタイル@TOKYOブログ

女体化しますか、しませんか

 二次創作の世界は広く深い。自分がいままでにであったものは、ごくごく一部のものであろう、しかし不思議なものはたくさんある。たとえば長い間、

  • 「ショタ化」とか「幼児化」ってわけがわからない

と思っていた。だが、とあるルネッサンスの絵画展で、イエスとかヨハネとかが幼児化して描かれているのがあって、いきなり納得した。人間には、敬愛して崇拝するものを幼児化にしたバージョンでも描きたい、という願望が普遍的にある人にはあるのだ。そうなのだ。それだけのことだ。なぜそんな願望がという話になるとまた面倒臭いが、尊いものをなおかつ純粋無垢な姿としても描きたい、という願望だろうか。知らんけど。
 それでつぎに最近気になっているのは、

  • なんで「女体化」?

である。
 某界隈にはちょいちょいある。某界隈でセットになっているのは

  • 現代転生かつ女体化

である。
 はあ、なんで、なぞや、意味分からん。
 現代転生というのは、作品によってあったりなかったりだが(それ一次創作じゃだめなの?、な話がほとんどである)、女体化は、キャラクターが男性ならやってしまえるのである。なぜ、女体化する必要があるのか、その願望はどこからくるのか? わからなさすぎて頭を抱える。
 わからなくても、全然どうでもいいことなんですけど? いや、本当にそうなのかも、わからないけど。
 さて、女体化のパターンはいくつかある。

  • 設定として元からその世界ではその人は女である場合
  • 何らかの作用で一時的に女になる場合

 コ○ンの世界なら、子どもになるし、性別変わるのもありかもしれんけど。そういうSF的な、設定な話ではない。情緒の問題だ。あるいはもしやグレゴール・ザムザの亜流なのか。
 男女取り替えというのは、昔からあるし、宝塚も歌舞伎もある。性別というのは、意外と曖昧で適当でいいかげんといえばいいかげんだ。
 キャラクター全員の性別が、丸ごと入れ替わってるパターンは楽しい。(それは「女体化」と同じ話なのだろうか?)
 一部のキャラクターのみが性別が入れ替わったり、一時的に性別が変わる場合、それは性的な話題をともなうことが多い。ラッキースケベか、R-18か。社会的なジェンダーの話ではなく、女体化とはしょせん、エロの話なのか。
 女性による女体化作品をみかけてしまうと、謎の痛々しさを感じてしまう。それがどうして楽しいのか、どうして自分はそこが気になったりわからないことがむずむずするのか。放っておけばいいけれど、現実のジェンダーの問題と関係があるのかないのかも曖昧なので、気になるときは気になってしまう。波があるのでどうでもいいといえばどうでもいい。
 似たような、気になるネタで、同性同士で生殖活動が可能で発情期があって、みたいなやつもある。SFじゃん、一次創作じゃだめなの?とツッコミたくもなるけど、好きなキャラでやるから楽しいのだろう
 でも「女体化」は謎だ。なにが、なにが楽しいんですかね? そのキャラクターだけ性別を変えて、なにが得られるんですかね? たまたま、自分が面白いと思うものに、出会ってないだけかな。多様なジャンルがあると、優れた作品に出会わなければ、その良さがわからないことはままある。

 世界のどこかに、イエスキリストを女体化した傑作絵画あって、それを見たら、またフニオチるのかな……。