茶ぶろぐ

40代のライフスタイル@TOKYOブログ

『同級生』感想

 AmebaTVで配信ときいて。
 以前から傑作との噂をみかけていたし、野島健児さんでているので気になっていた。
 
www.dou-kyu-sei.com

 絵も色もとても美しいし、よく動く。主人公たち以外の、他の人物や小物がちゃんと動いて描かれている。間合いなども素晴らしい。どの声も変なのがなくて、音も繊細。アニメとしてみていて幸せにぞくぞくする。これは予想外だった。さすがに劇場公開アニメしかも尺短め。某シーンとか、音楽のつくりこみがいい。やりすぎでもないし。
 さりげない「なんだろな〜?」という伏線というほどではないけど、そういったものも、順々に回収されあかされていく。さりげなくてかっこいい。まだるっこしいためはないけど、いいためはある。かっこいー。

 主要キャストはそりゃまあ完璧だけど、高校生よりエロい先生にわかりやすく萌えた。あれでもアラサーの設定だろうな、きっと。

 自分はずいぶん年をとったか、あるいは、いまだに思春期の具体的な内容を思い出せないもやもやを引きずっているせいか、観ているあいだは、笑うか、遠くへきたもんだとあきらめてしまう感覚が交互にきた。そういう点で素直には萌えられない、心打たれきれないところがある。そういうねじれたこじれた心持ちにさせられる。

 アニメ作品として素晴らしいので、たくさんの人にみてもらいたい。男性も女性も老いも若きも。いま若いひとは、三年ごとぐらいに見返したら、アニメ的にも物語的にもいい体験ができるんでないか。

 正直、こういう線が細い漫画は、好みというわけでもないし、かつ動いてもせいぜい、となめてかかったところがあった。くっきりはっきりしていない絵が動くのは一般的にむずかしい。でも、できるときはできるんだなあ、とアニメーションの良さも再確認。



 DVDの説明文のノリがすごい。読まずに先に観たほうがよい…。

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