脊髄反射でオブラート

chaoruko@HatenaBlog

銀座でお茶をするミッション

 銀座でお茶をするのは、いろんな意味で難易度が高い。基本的に値段が高く、それでも入りやすい店はたいてい長蛇の列だ。しょうがないかと、もっと値段的に入りにくい店でも並ぶし、かつ地理的に入りにくい店もある。しかも入ってみたら店員の態度や味がこれで銀座か!、のようなクオリティもあるから、怖い。銀座に行くときは、休めない覚悟、あるいは遊園地のアトラクションを待つが如くのつもりで行かねばならない。(あるいは予算を10倍ぐらいに設定しておく。)


 先日も、うららかな陽気に誘われて銀座へ行けば、まあものすごい人人人。日本人も外国人もどっちゃりぎゅうぎゅうで歩行者天国を埋め尽くすが如し。用事をすませてさあお茶をするかと歩き出しても、これといったあてがない。表通りは無理だろうから、一本はずれた道に入る。銀座というのは不思議なところで、大きな通りは人があふれているが、そこをはずれたらポカッと開けている。ぶらぶら歩きの醍醐味は半減というか、趣は変わってしまうけど。お茶ができるようなお店は、そういうところにもぽつぽつけっこうある。


 だがしかし。立ちはだかる、わかりにくさ、はいりにくさ。コーヒーの看板はでていても、ビルの地下1階や2階だったり、あるいは2階、3階だったり。店の雰囲気がわからないだけで、十分尻込みするに値するびびりである。最近はすまーとふぉんやいんたあねっとといふ便利があるおかげで、ちょちょっとググればコーヒーの値段や星の数とかわかりますけども。


 入ったお店は、《カフェ・ド・ルトン》または《カフェ・ルトン》。地下二階だけど大きい綺麗なビルだし、食べログの星は少ないけれど、他の混雑もすごかったので入ってみた。なかはわりと広くて照明は抑えめで、アールデコ風なランプや時計がやたらめった並んでいる。テーブルや椅子や完全に統一されているわけではなく、案内されたのは赤いびみょーな椅子だったが、椅子によっては居心地が良さそうである。
 ブレンドが何種類かあり、800円から。クレープやワッフルなどがあるが、不思議なケーキがあったので注文してみた。


 コーヒーは量は少ないがマイルドでもなかなか個性がある。(メニューにはアメリカンもあった。)白いすがすがしいカップとソーサーでちびちびり。ケーキが、ゴボウと豆腐のショコラケーキかなんかで、きてみれば生もの系。おそろしいほど甘くない。粉砂糖がかかっているけど全然甘くなくて笑ってしまった。苦いコーヒーと苦いケーキではなりたたぬが、こだわりなのかもしれない。甘くない故に美味しいかもしれない。ケーキは400円だったので良心的。サイズは小さいがいちごもついていた。


 客の入りはそこそこで、そこそこいてしばらくしたらでていく。だらだら長居をするのではなく、ひとしきりしゃべったら行こうかという気分になる。雰囲気は悪くないが、やはり明るい風がぬけるような感覚のカフェのほうが、長居するにはむいている。故にちょっと休憩したい、静かなところでガチ休みたい、という人には、超おすすめである。


 トイレは古い仕様なので、男性のほうがどきどきするかもしれない。いや、もしかして、男女でわかれているわけではないのなら、男性も洋式トイレで座ってすれば、怖くないのでは。