脊髄反射でオブラート

chaoruko@HatenaBlog

ジュディとニックは恋人か相棒か

 相棒だから、『ズートピア』は面白いんだよ。と、恋人にしたい人たちにふっかけたくなる。


 彼らが恋人だ、とか、恋人になればい、くっつけばいいと思っている人は多いようだ。少なくない。この日本で。こんなに恋人がいらないとか、結婚しないできないとか、少子化とか、そんなふうにいっているこの国で、だ。


 バディものだから、相棒だから、あの映画は面白いのだ。そういう概念を知らない人は、「信頼できる異性の二人」はすなわち「恋人」ということになるのだろう。そんなことないんだよ。恋人や夫婦は人生をくっつけることだ。相棒はそうじゃない。一見あまり似ていない、共通点がなさそうなふたりが、共通の仕事や目的のために、息づかいや仕草だけで、まるで以心伝心で動けるような、不思議な関係性だ。どのようなものが相棒か、という定義は、千差万別。同居して寝食を共にしての関係もあれば、命をかけられる場合もあれば、敵同士だったものが利害が一致する間だけつかのまバディのときもある(それも萌える)。だから、恋人や夫婦よりも、無限のバリエーションがあるといえる。


 ふたりの関係性は、そのふたりだけのもの。ジュディとニックもそのような彼らだけの関係を築いたからこそ、魅力的なのである。