茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

絵を書く人が大勢いるように

 私はPixivを見に行く。最初のお目当てはSHERLOCKだったが、最近は定まっていない。相棒だったりMGSだったり、オリジナルだったり、トッキュウジャーだったり。初期の頃はこんなめくるめく世界があるのかと、ハイテンションだったが、すぐに慣れる。おなじようなものが多い。あるいは母数が少なくてめぼしいものを見尽くしてしまう。キーワードで検索して絵が目にとまったものを見に行くが、サムネイルでは目にとまっても、拡大するとさほど魅力的でないものも多い。二次創作は特に。考えることは皆同じ。独創的だったものも、それを好んで支持する他の人が自然と真似をして、たくさんのなかのひとつになる。真似されても吸引力を保つのは難しい。絵があまりうまくなくても、目をひく絵もある。そういう人のは、着眼点もユニークだったりして、内容がおもしろい。だが人気ジャンルではそういうものは成立しにくい。おそ松さんはまさにPixiv世界が6子状態となり、同じようなものがならんでいく。二次創作なら絵が同じに決まっているのだが、それでも個性はでるものだ。おもしろいのは、おそ松さんの人気ランキングの上位にあるものは、みんな似ている。6子に恋して自分たちもクローン化する。金太郎飴の幸せ。


 閑話休題


 Pixivはうらやましい。たくさんいろんな人たちが、思いのままに投稿している。幅広い。自分がみていない絵もきっとたくさんある。それでもいろんな世界を垣間見る。プロかプロのようなの絵も、素人だけど上手い絵も、すごい下手だけど上手くなるだろう絵も。
 小説でそういうサイトはない。いろいろサイトはあるけれど、「このサイトはこういう傾向の小説」みたいにかたよっている。Pixivには日本どころか世界のマンガやイラストの全部の絵柄をみつけることができるだろうほどだが、小説はどこもかしこも入り口からジャンル分けされている。
 なので、ほとんど素人小説を読むことがない。
 しかし自分は書いている。自分が書いているので他人が気になるが、読むところがない。芥川賞直木賞の作家でも、「〜〜な作品は読まない」とスパっと言っている人もいたので、読めるものを読めばいいのかもしれないが、時々仲間が欲しいような気分になり、読めたらいいなと思う。


 否、それは甘えだ。小説は書いているときは孤独なマラソンなのだ。たったひとり、道なき道を走る。孤独な…? そうなの? マラソン競技なら、一緒にレースしている人たちがいるじゃないか。そういう人たちの息づかいは感じていたい。


 はてなKADOKAWAには、そういうサイトを作って欲しいんだ。