茶ぶろぐ

おとなのライフスタイル@TOKYOブログ

おそ松さんの顔と声

osomatsusan.com

 おそ松くん六子の話だ。キャストは、それぞれ中堅の超人気男性声優をそろえたらしい。私はアニメマンガファンのはしくれで、なんとなくたしなむ程度の腐女子だ。なので全部の声はわからない。

(以下時々敬称略)

  • おそ松(櫻井孝宏 74年 41歳)
  • カラ松(中村悠一 80年 35歳)キリっとしてかっこつけ。
  • チョロ松(神谷浩史 75年 40歳) 声高め
  • 一松(福山潤 78年 36歳)半眼 声テンション低め
  • 十四松(小野大輔 78年 37歳)手がてろてろしている。高めにしているけど低い。
  • トド松(入野自由 88年 27歳) かわいめ?

 一応知っていたのは、神谷さん(夏目、ロー)、福山さん(ネロ)、小野さん(スノウ)。あとは名前はみかけるけどわからない。

 六子の声は聞き分けられない。低い声であまりしゃべらないキャラクタもいるので、4人ぐらいの聞き分けができていないはずだが、そもそも外見が似ているので、識別がしにくくなる。


 いやべつにそもそも、おそ松くんだし。
 見分けも聞き分けもできなくてもいいのだ。これだれだっけなぁ、とぼんやりシュールな感覚を抱えながら、シュールな世界をみるだけのことである。


 だがしかし。

 若手の人気者たちをそろえるたと知ったとき、私はぼんやりと期待していた。おそ松さんでは、「若手人気者」の看板を超えるような活躍をするのではないか、と。1回目はイケメンキャラ炸裂して、2回目からは全然違うのになるんじゃないかぐらいに期待していた。だが目下のところ、そういう感じはない。

 アニメをみはじめる前、この6人のなかで一番接していたのは神谷さんだ。夏目で名前をナントカ把握して、ローでも把握した。なぜナントカというと、神谷さんといえば圧倒的に神谷明の世代であり、カオルちゃんかなサブロー先輩かな石田彰の声かなと間違えてしまうからだ。チョロ松はテンションが高くて声が耳にカンカンくる。そんなに若いのか神谷さん。


 アニメのキャラクターとして、なんとなくいいなぁと思うのは、目下の所、長男のおそ松だけである。声を聞いて即座に確信をもって声が識別できるわけじゃないのだけど。いちばん特徴がないといえばないことが、逆によいのかもしれない。


 いわゆる女の子のアイドル声優はみんな同じような声で同じような話し方をする。そういうものなのだろう。若くてもそうじゃない人は、違う話し方をする。男の子のアイドル声優はもっと曖昧なイメージしかないけど、もしかして神谷浩史の真似をしているような人ばかりなのだろうか。神谷浩史は、後輩に真似をされすぎてしまって損をしているのかもしれない。


 六子を演じる人たちは、たとえばジョジョの世界に投入されたら、それらしい芝居ができる人たちばかりだと思う。だからおそ松さんでは、もっと違う色をだしたら面白かったのにと思う。


 萌えシチュエーションで萌え台詞を連発しても、そうじゃない、そうとはならない描き方ができたはずだ。だが絵的にも、六子のかき分け的にも、色彩的にも、声的にも、演出も、もう「ホイホイ」である。
 六子は識別不可能な、連続して並ぶ、くり返されるシュールさが、醍醐味の一つである。六子のだれかをフーチャーしている話では、それは薄まってしまう。イヤミや周辺の人を登場させて、それらに対する奇々怪々な六子を展開してほしい。