作家の村上春樹のWebでやっているQAがおもしろい。
村上春樹の小説が苦手であまり読めないのだが、このQAは時々イラッとするけれど楽しい。そういえばMONKEYで連載しているエッセイも楽しい。
MONKEY Vol.5 ◆ 死者の歌――イギリス・アイルランドの物語
posted with amazlet at 15.03.10
スイッチパブリッシング (2015-02-15)
わかりやすいストーリーがないと理解できない、こちらの非常な理解力不足もあるのかなぁ、と思うこともあったが、そればかりではないらしい。食べ物の好き嫌いがある人が、とある食べ物が嫌いな理由は、他人からすると結局は理由にならないように、理由や理屈ではない。苦みや食感がどうしてもダメだといっても、その味や舌触りこそがその食べ物であることならば、それが無くなれば食べられる、と言っても意味がない。
QAはいろんな質問がきているようだ。なかには、それはひどく視野狭窄ではないかとか、考え方が偏りすぎていないか、というような奇天烈なものもあるが、そういうものには一般的な意味で丁寧にこたえをしている。いっぽう、一見したところ真面目な深刻な質問ではないか、というものには、はぐらかすようにこたえている。ふざけないでください、と言われてしまうような。
そこはやはりテクニックなのだろうなぁ。