茶ぶろぐ

40代のライフスタイル@TOKYOブログ

絶不調での川畑要のプロの歌心からのCHEMISTRYに関する徒然

 品川プリンスホテルクラブeXという謎の場所での、歌心SPライブに行ってきました。

 公演は前日の夜と、その日は昼と夜の2回公演。前日から昼の公演のあと、ツイッターのタイムラインは、要さんの喉の不調を心配するツイートだらけ。通算ケミからでも史上空前のバッドコンディションな雰囲気。無理しないでと訴えるツイートをみつつ、チケット代高いのになぁ…とケチで人でなしなことをぼやく自分。好きだけどプロだし、プロとして評価したい。しかし、ふと振り返る。以前の要さんは、相方さんほどの鉄の胃袋もとい喉の持ち主ではないようで、ライブで声が詰まっているような苦しい時やタイミングがたまにあった。しかしここ数年はすっかりそんなことはなく、毎回全開完璧!、に近い歌声を聞かせていた。久しぶりである。長くファンをやっていると、このようなバッドな状態にも遭遇するのねぇ、とか妙な感慨にひたったり。
 
 会場は品プリのなかの クラブeX│品川プリンスホテルという謎の会場。 FLOOR MAPでレイアウトをみても、自分の席が良いのか悪いのかわからない。正解はレイアウト3のアレンジバージョン。行ったら、なんと、A席の最前列のど真ん中だった…。なんだか申し訳ないくらいの良い席。
 
 その前に、ドリンク(チケット2枚!、飲み放題かと思ってたよ!)と、ビュッフェという名の不思議な軽食。値段と場所を考えた妥当だけど、ホテルなのに仕出しのようなオードブルぽい食べ物はひどかった。その他は普通。魚じゃない寿司多め。まぁそんなに期待はしていなかったので、もぐもぐ食べて開演を待つ。
 
 要さんの声、どんなに出ないだろうと思っていたら、わりとでていた。かなり無理をしていたようだし、しきりに首をひねっていたので、もしかして熱もあったかもしれない。のどくびあたりの炎症が、素人目にも垣間見える。わりと声はでているけど、フォルテのところはでるけど、高音、ファルセットはでない。ピアノや、繊細なニュアンスはだせない。なーるほどプロはそうなるのか、と思った。

 印象としては、確かに声はでていないんだけど、歌心には遜色なし、だった。キーボード、パーカッション、ギターのサポートメンバーの演奏もすばらしかった。シャンシャンシャンシャン…! あんなにいっぱいきけたのうれしい! 彼らの演奏の「動機」は、様々あるだろうけど、要さんがどうあるか、というのは、一つの大きなちからなのだから、歌えなくても歌う要さんすごいと思う。
 むかしだったら、声がでなかったときか、音楽はとまりがちだったんじゃないかな。ベストじゃなくても、仕事します川畑要
 
 夏の暑さは平気でも、冬は弱いんだろうなぁ。脂肪なさ過ぎる。

 全体としては素晴らしく、高額チケットも全然オッケーよ、なんだけど、かといってツッコミどころがないわけではない。いや、むしろ、いろいろぐるぐる考えてしまった。集中力がない私は、音楽を聞くのは雑念との戦いだぜ!。


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セットリストが歌心じゃなかった

 歌心SPというならば、基本は歌心で、カバーは新しいアルバムのがはいるかもしれないな〜、と思っていたら、新しいアルバムの曲ばかりだった!。本人の曲も少なすぎる。ぎゃふん。ここでここまでやってしまったら、次のツアーどうするんですか??、の心配。および、大阪の人たちにも、歌心楽しんでもらえるのね〜、と思っていたのに!、あれなんかちょっと違う!!
…ま、これだけ聞く人には問題ないと思うんですけどね。

声がでないことをカバーして熱く歌うのは良いけれど

 私はやはり、テクニカルには理性が残っている演奏が好きだ。要さんは昔から、ライブで後半になると、歌うのが荒くなって、感情が走っている感じだったのだけど。今回のは、情熱でカバー故に、それがちょっと顕著になっていたような。限界越えて神がかっていた感はありますが、大丈夫なの??というハラハラ感もあるので、どんなに条件悪くても、どこか客観的なところを残しておいて欲しいなぁ、と。今回のように状態が悪いことは、また今後数年ないとは思いますけど…。きっとくやしいだろうなぁ。

セットリストというかカバー曲の選曲とか

 アンジェラアキが苦手なのだが、それはさておき、『HOME』という自分の曲がかなり最近なのに、同じタイトルの曲をカバーするのはどうなんだ?!、と一応つっこんでおきたい。

そもそもダンスと歌心

 最近ダンスから遠ざかって歌心づいていることについても、関連してくるのだが。ご自身も、ダンスする自分が居なくなってるわけじゃない、と弁明しているけれど、限定アコースティックライブを機に、歌寄りに戻ったのは間違いない。ソロは歌って踊るよ!、と走り出したのに、いきなりきゅきゅっとハンドルきって。それがカバーアルバムになり、その先にはケミストリーの活動再開あるんですか??、とか夢幻のような期待をさせられちゃうはめに…。(本当は両方やりたいと思うのだけど、ダンサーとバンドつれてのライブは、でっかい会場じゃないとできないよね)

ケミストリーのときもそうだったけど

 ケミちゃんも、ソロも、何でも歌えることがわざわいしてか、コンセプトとかイメージのコントロールが、どうもうまくない。彼らには、音楽プロデューサーよりも、本当の意味での少なくとも三年計画ぐらいで、ぶれない活動をガイドするようなプロデューサーが必要だ。
 何でも歌える、ということが、とてもとても彼らが好きな長所であり、最大の美徳の一つだと思っているけど!、世間はそうはいかない。

さてケミストリーはどうしたら売れるのか

 そこへ話は飛ぶ。年末なので(?)。
 売れているアーティストをながめていて、それらとの違いはなんだろうかな〜、と考えた。
 ずっと売れているアーティストは、良くも悪くもそれっぽさを維持しつつアップデートしている。CHEMISTRYも良くも悪くもパブリックイメージに従う、パブリックイメージにこたえる、王道を行けばいいのだと思う。
 
 パブリックイメージと自分が違うとか、やりたい音楽が違うとか、そんなの極端な話、重要じゃない。自分の魂に従っての芸事など、たかだか100年弱の概念で、それが本当に正しいことかなんてわからない。自己表現にこだわるが故に、それが逆に枷になっている音楽家、特に実力のあるボーカリストは、昔から少なくない。誰かの依頼に応えて、描く、演奏する、ということができない芸術家は、認めないってことはないが、100年にひとりしかない。

 閑話休題
 
 難しいのは、大衆の要求にこたえてれば、うけるわけではない。応えつつ、少しずつずらしたり、先んじたりしていないとだめだ。face to face 以降のCHEMISTRYは、質が上がる故に、それまでのメインターゲットとしていた大衆から少し先に行きすぎて、セールス的に失速したのだと思う。face to face は完璧に近いアルバムだがね! そして迷走モードに入ったかなぁ。ファンはなんでもついていくし、ダンスは楽しかったけど、活動休止になって思い出すCHEMISTRYらしさは、face to face まで、が中心なのだ、私は。

 しかし、CHEMISTRYの王道って何さ? 必ずしもバラードである必要はなく「ふたりの声で聞かせる曲」だと思う。もしかしたらすごい歌詞世界が破綻していても、それができるなら、楽曲として成立する。彼らにおいてのみ。それ具体的にどんなのって? そこが難しいけど作詞作曲は、同業他者の人にかいてもらってはどうだろうか。作曲や作詞をしつつ、自分でも演奏している、「メジャーで売れている」人や人たちに。本人たちが作っても良いと思うけど、何故か及び腰のようなので。
 
 若者の恋愛の歌?。もう若者ではないけれど、この年齢の、この時代に応じた、恋愛の歌を歌って欲しいなと思う。恋愛は、古今東西の古典的な人類のテーマだ。形は色々あれども。時代に寄り添う色恋の歌は、結局たくさんの人の心をつかむと思う。

 ケミちゃんに関する野望

  • ゆいはんにサプライズ歌のぷれぜんと
  • オリンピックの開会式/閉会式での歌唱

夢はでっかく果てしなく。あんな歌声がマイナーじゃもったいないのだ。メインストリームに戻ってきてー!(><)ストレス多いと思うけど、でもあんなにイケメンで実力があるのに!、年齢を重ねるほど、結局は、ビジュアルとか、実力とか、大事ですから!! ケミばっかりやらなくてもいいから!、ソロは好きなことやっていいから!、ドラマも映画もでていいから、ミュージカルも舞台もやっていいから!

(しかしソニーじゃだめかな…。)